FP2級試験の基本的なポイントと必要な勉強時間は?

FP2級についての基礎と、体験談をもとに必要な勉強時間についてです。

どうも、シャチ公です。私は、2019年1月にFP2級の試験を受験しました。その時のことをもとに、FP試験の基礎や概要について紹介しつつ、必要な勉強時間について体験談を交えながら考察します。これから受験する人の参考になれば幸いです。

 

FP試験は2つの団体で行われている

FP試験は、試験実施機関として「日本FP協会」と「金融財政事情研究会」の2つがあります。学科試験は同じもので、実技試験が異なります。合格した場合は、いずれも「FP2級」として捉えられるので、どちらで受けても大差はありません。気にしない人はどちらでも問題ありませんが、難易度が異なると言われることもあるので、実技試験の内容を判断して決めても良いかも知れません。

 

FP2級に必要な条件や受検資格は?

FP2級を受けるにあたって、必要な受検資格は次の3つのパターンのいずれかに該当していることです。

・AFP認定研修の受講修了者

・3級FP技能検定合格者

・FP実務経験2年以上

一般的なルートとしては、まずFP3級を合格してから2級を受けるというのが挙げられます。これなら、2級を受ける時点で3級が合格しているわけですから、重複する内容や基礎的な学習はすでに終わっていることになります。どうしても時間がない場合には、AFP認定研修の受講修了者から2級を目指すという手もあります。これは例えば、通信講座などを利用することによって3級の受験を免除することが可能です。通信講座で映像授業などを受け、課題をクリアする必要がありますが、早くて1カ月程度で終えることができるので、急いでいる人にオススメです。事業所などで既に働いている人は、2年以上の実務経験でも受けることが可能です。

 

FP2級の出題範囲

FP2級の出題範囲は、大きく分けて6つの分類がされています。学科では、それぞれの領域が10問ずつ出題され、全部で60問。6割にあたる36問正解で、合格となります。実技については、FP協会で受ける場合ときんざいで受ける場合とで、出題内容が異なります。

①ライフプランニングと資金計画

この領域では、医療保険や介護保険、公的な年金や遺族給付、企業年金や退職金、住宅ローンや教育資金、クレジットカードなど身近な資金に関する内容が出題されます。

②リスク管理

この領域では、主に保険を扱います。生命保険を筆頭に、個人年金や損害保険、火災保険や自動車保険などといった生活するうえでのリスクについてが出題されます。

③金融資産運用

この領域では、経済指標の基礎知識から株や投資信託などの資産運用に至るまで、資金を増やすことを目的とした内容が出題されます。債券の利回りの計算やポートフォリオ理論などもこの範囲です。

④タックスプランニング

この領域では、文字通り税金に関する内容が出題されます。10種類の所得を中心にして、税金の計算や青色申告、企業における法人税や消費税に関してなど、税金の幅広い内容が範囲です。

⑤不動産

この領域では、不動産に関する一般的な内容が出題されます。建蔽率や容積率の計算から、不動産売買、税金、借地権についてなど、やや専門的な内容です。宅建の内容と重複するところがあります。

⑥相続・事業継承

この領域では、遺言や遺産分割など相続についての決まりや、相続税の計算などが出題されます。贈与税もこの分野で、財産の評価や相続対策などについても押さえておく必要があります。

 

FP2級試験のポイント

①学科と実技では対策の仕方が違う

FP試験には、学科と実技があります。どちらも合格ラインは6割ですが、例年、学科の方が合格率が低い傾向にあります。裏を返せば、実技は過去問で傾向を掴めば乗り越えやすいということができます。数値は違えど、出題される内容は大きく変わらないので、実技は傾向を把握しておくことで対処できるでしょう。一方、合格率が低い学科については、とにかく幅広い知識を頭に詰め込む必要があります。得意科目はなるべく得点できるように伸ばし、苦手科目も6割はとれる状態に持っていくのが合格へのカギといえるでしょう。

②過去問で傾向を掴む

FP試験は、範囲が広いことで知られており、勉強を幅広く行わないと合格点には届きません。そのために、まずは全体像を一通り学習しましょう。その後は、「過去問」を中心に勉強すると良いでしょう。FP試験で過去問を活かした方が良い理由としては、①問題形式に慣れることができる、②過去問から出題されることが多い、などが挙げられます。学科は4択ですが、出題のクセがあるので過去問を使って慣れておきましょう。また、時事問題を除いては過去問から出題される割合が多いのが特徴です。教科書を何度も繰り返すよりも、過去3回分くらいの過去問を繰り返して完璧にする方が、より合格に近づけると思います。

③資格を取得すれば公私で活かせる

ファイナンシャルプランナーは、特にこれといった資格のラインがないので、FP2級でも名乗ることができます(「2級FP技能士」と名乗るのが一般的です)。最近では、年金や相続など話題になることが多く、今後ますますファイナンシャルプランナーへの需要は増していくものと思われます。特に、税金などは「知らないと損をする」ことが多いため、お金の知識がない人はお金の専門家であるファイナンシャルプランナーに頼りにするといった次第です。また、家計のことは自身の生活にも直接かかわる内容です。日本という国で生活するにあたり、損をしないためにも公私ともに活かせるFPの資格はオススメです!

 

 

FP2級に必要な勉強時間は?

私の経験から言うと、一つの目安となるのは「100時間」といえるでしょう。私はいきなり2級から受けることにしたので、通信講座を受講しました。通信講座は、DVDを使った映像授業とネットでのテストなどを含めて、約30時間かかりました。それに加えて、試験前1~2か月程度で、参考書や過去問を使って独学で1日1~2時間勉強時間に割いたので、およそ60~80時間程度かけたかと思います。なので、私の場合にはトータルで、およそ100時間程度でした。

私がほかのサイトで見たデータでは、300時間と書いているところもあり、勉強時間は人によってかなり違いがあると思います。また、3級を合格して2級を受けようとする人はすでに基礎が出来上がっているのでもう少し時間を削減できるかもしれません。あくまで100時間は一つの目安として考えていただき、自分の進度や理解度に合わせて、勉強に取り組むと良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか? これからFP2級の学習を始める人は、ぜひ頑張ってください! 当ブログでは、ほかにもFP受験の役立つ記事をアップしているので、合わせて確認していただけたら嬉しいです。

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