分譲マンションの疑問について解説します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。家を買いたい!と思った時、一戸建てや賃貸マンションという選択のほか、「分譲マンション」という選択もあります。分譲マンションでは「マンションの部屋を買う」ということになる訳ですが、それって一体どういうことなのでしょうか。そこで今回は、マンションの部屋を買うということについて、分譲マンション特徴や気になる疑問について徹底解説したいと思います。
マンションの部屋を買うとは?
マンションの部屋を買うとは、いわゆる「分譲マンション」の一区画(専有部分)を購入することを言います。同時に、エントランスや外階段などの共有部分も部屋の割合に応じて按分保有することになります。マンションの一部を保有することになるので、購入後は「区分保有者」となり、その後の室内の変更には自由度が高く、売却なども自由に行うことが可能です。
分譲マンションを購入する場合の特徴
分譲マンションを購入する場合のメリットや特徴について、大きく3つ挙げられます。
・自由度が高く、自分の資産になる
分譲マンションを購入した場合、賃貸マンションと比較すると、自分のものになるため、間取りの変更など自由度が高くなります。極端な話、壁に画びょうを刺しても咎められない、という訳ですからね。また、一戸建てなどと同じく自分の資産になるのも大きな魅力と言えるでしょう。永遠と家賃を払い続けても資産にならない賃貸マンションに比べて、相続などにも有用です。
・部屋の購入費とは別に、管理費が発生する
分譲マンションを購入する時、当然ながら部屋の購入費がかかる訳ですが、それだけでなく、毎月の管理費も発生します。数万円することもあり、賃貸マンションと変わらないコストを負担しなくてはならないケースもあります。分譲マンションの購入を検討するなら、住宅ローンの返済に加えて、修繕積立金など毎月のコストを考慮する必要があります。
・不要になれば、貸したり売ったりできる
分譲マンション購入後、不要になった場合、他の住民に貸し出したり、売却したりと自由に選択することができます。タワーマンションなど立地が良ければ、一戸建てに比べて買い手も付きやすいでしょう。これらの点から、投資用として分譲マンションを保有している投資家も少なくありません。
分譲マンションの気になる疑問
分譲マンションを買う上で、気になる疑問をまとめてみました。いずれも分譲マンション購入の検討をしている多くの人が直面する疑問なので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
・取り壊しの際はどうなっちゃうの?
まず大前提として、分譲マンションは基本的に多くのオーナーが少しずつ所有していることになるため、誰か一人の意見だけで取り壊しが決まることはありません。基本的には、マンションの寿命が近くなった時に、区分所有者同士の話し合いで決まります。一般的にマンションには寿命は50~100年程度と言われております。分譲マンションの場合、取り壊しをするためには、区分所有者の4/5以上の賛成と莫大な解体費用が掛かります。それを背景に、取り壊しに至らない築古のマンションが多々あるとも言われています。購入する時には、築年数をよく確認したうえで、取り壊しの際にはどのような手順を踏むことになるのか事前に確認することをオススメします。
・一戸建てとどっちが得なの?
マイホームを手にしたいと思ったときに、分譲マンションにするべきか一戸建てにするべきかというのは、多くの人が悩む問題です。どちらもメリットとデメリットが存在しますが、費用面だけで見ると一長一短があるといった具合です。一戸建ては初期費用が多くかかりますが、分譲マンションは修繕積立金など毎月かかってくる費用が大きいです。長い目で見ると、分譲マンションの方が大きな負担になる可能性もあるので、どれくらい住み続けるのかなどによっても変わってくるでしょう。また売却する時、よっぽど好立地なマンションでなければ、土地と一緒に売却できないマンションの方が資産価値が低い傾向にあります。
・賃貸マンションとどっちが良いの?
マンションへ住もうと思ったときに、分譲マンションを購入するべきなのか賃貸マンションを借りるべきなのかについても悩む人が多い点です。賃貸マンションの特徴としては、「住み替えが簡単」「管理が楽」「家賃が高め」などが挙げられます。購入している訳ではないので、転勤や異動などでの住み替えも気軽にできます。また、雨漏りや設備不良などは大家さんがやってくれることも多いので、管理を心配することも少なくて済みます。分譲マンションと比べると家賃は高めの傾向にあり、リフォームなどはしづらいのが難点ですが、賃貸マンションを好んで選ぶ人も多くいます。それぞれの特徴をよく理解したうえで、選択すると良いでしょう。
・住民トラブルはどうなの?
住民トラブルについては、一戸建てであろうと賃貸であろうと起こるものは起きますし、一概に言えることではありません。ただし、マンションは一つの建物に様々な人が住んでいるので、住民トラブルに見舞われてしまう可能性もゼロではありません。住民トラブルに見舞われた際には管理会社に連絡をするなど対策を事前に練っておくことで、焦らずに対応することができるでしょう。なお、分譲マンションは賃貸マンションに比べると作りがしっかりしていることも多いです。
・セキュリティ性は大丈夫なの?
分譲マンションのセキュリティ性については、もちろん建物にもよりますが、賃貸マンションなどと比べると充実しているのが一般的です。オートロックや防犯カメラ、大型マンションであれば友人管理など、セキュリティを売りにしている分譲マンションもあります。ほかにも、TVモニター付きインターホンや、複製やピッキングがしにくいと言われるディンプルキー、警備会社との連携など、安心できるセキュリティ面を誇るマンションも多いので、購入前に確認すると良いでしょう。
・固定資産税はどうなるの?
固定資産税とは、土地や建物などの不動産を1月1日時点で所有していた人に課される税金です。当然ながら、分譲マンションを購入した場合でも、毎年、固定資産税がかかってきます。分譲マンションで一部屋を保有している場合にかかってくる固定資産税は、マンションの延床面積に対する自分の保有している部屋の面積分と、共有部分を所有割合で按分した金額を合計したものにかかる税金になります。本来、一戸建てであれば受けられる措置がないだけでなく、共有部分の税金も支払わなくてはならないので、分譲マンションの固定資産税は比較的高くなる傾向にあります。購入前に、こうした保有にかかるコストもよく検討しておくと良いでしょう。
以上、マンションの部屋購入に関する解説を行いました。分譲マンション購入について少しでもご理解いただけたかと思います。分譲マンションが良いか、一戸建てが良いか、賃貸が良いか、それぞれにメリットデメリットがあるのでよく吟味したうえで検討すると良いでしょう。当ブログでは、他にも不動産に関する記事やお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ合わせてご覧になっていってくださいね!
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