家族がネット通販で詐欺に遭った話です。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。これはもう数年前の話になりますが、家族の一人がネット通販をしていて、詐欺に遭いました。ネットが普及した昨今、こうした詐欺に遭う人は増えているようです。そこで今回は、ネット通販の詐欺に遭ったときの話と対策や対処法について紹介したいと思います。
家族がネット通販で詐欺に!
ある日突然、妹が「お金払ったのに商品が送られてこない」と言ってきました。妹は、ブランド物のバッグを半額で買えるサイトを利用し、お金を振り込んだんだそうで、もう2週間経っても送られてこないというのです。うーん、怪しいな、と思い、サイトを見せてらうと、黒い背景に白文字でいかにも怪しい通販サイト。しかも、発送メールを見ると、いかにも外国人が作ったかのような片言の文章。これはもう、完全に騙されている!と思った私は、すぐに警察に行くよう伝えました。
妹は「2万円くらいで警察に行くのもあれだけど、騙されたのが悔しいから取り返したい」ということで、私も一緒に警察署に行きました。被害届を書き、ネット通販の詐欺に遭った場合の流れについて説明を受けて帰ってきました。その時の警察官の人曰く、「同じように被害を出している人がいれば口座凍結は早いが、犯人がすでにお金を下ろしていればお金を取り返すのは難しい」ということでした。まあ、仕方ないかということでその日は返ってきました。
正直、こんなに明らかに怪しいサイトで騙された妹にも非があると思うので、きちんとネットの使い方や二度とこのようなサイトで買い物を使わないよう指導しました。今後、大きな詐欺に引っかからないための、勉強代2万円だと思って諦めよう、と。
取り返せたのは数割だけだった
その後、もう事件からだいぶ経って、この通販を運営していた詐欺グループの口座が凍結され、この詐欺グループに騙された被害者で口座に残っているお金が分配されることになりました。全額が返金されることもありますが、この時は、妹が支払った金額2万円のうちの数割程度でした。もちろん、銀行が犯人の口座を凍結する前に犯人がお金を引き出していてゼロというケースもあるようなので、少しでも戻ってきて良かったな、と思います。それでも、詐欺に騙されてからこの資金分配まではかなりの月日が経過していますので、当然ながら、そもそも騙されないようにすることが大事だと思い知りました。
ネット通販の詐欺に遭わないためのポイント
私の家族が騙された体験談から、詐欺に合わないためのポイントとして大きく3つ紹介します。
信頼できる公式サイトから購入する
今では家族に、ネットで買い物をするときには、公式サイトを使うよう指導しています。Amazonや楽天市場、各種公式サイトを利用すれば、それだけ詐欺に騙されるリスクは少なくなります。これら公式サイトを偽っている悪質なサイトもあるので注意はする必要がありますが、公式サイトでの買い物を意識することでリスクマネジメントをすることができます。それから、個人口座へ振り込ませるのも怪しさ満点です。店舗名や法人名の口座でなく、個人名の口座が振込先であった場合には、警戒する必要があるでしょう。
価格設定や文面に注意する
まず大前提として、「ブランド物が半額の値段で買える」などという謳い文句に騙されてしまったのは大きな失態です。そんなに美味しい話が転がっている訳ありませんし、公式サイトではなかった時点で見破るべきでした。それから、今でも覚えていますが、サイトの各所にある文面やメールの文章が不自然だったのも見破るポイントでした。詐欺サイトの全てがそうというわけではありませんが、日本人ではなく外国人が運営していることが多いようです。そのため、日本語の使い方が不自然だったり、中には文字化けを起こしているものもあります。こうした些細な不自然さが、詐欺に気付くポイントと言えるでしょう。
一人で決断せず周りに相談する
結局のところ、振り込め詐欺にしても、高齢者を狙う詐欺にしても、周囲に相談させないというのが詐欺師の手口にあります。今回、私の家族も残念ながらネットに慣れていなかったにも関わらず、最終的な決済を一人で行ってしまいました。そして後から「商品が送られてこない」と相談されたのです。ネットの知識が充分になく、このサイト怪しいかな?と思う場合には、一人で決断せず、周りの詳しい人に相談するようにしたいものです。
ネット通販の詐欺に遭ってしまったら
対策をしていてもネットが身近にある昨今、騙されてしまう可能性もゼロではありません。もし騙されてしまったな、と感じたら次のような手順を踏むと良いでしょう。
①警察で被害届を提出する
お金を振り込んだのに商品が送られてこない、その旨を問い合わせたのに無視されている、などの状況が続き、「ネット通販の詐欺に遭った」と感じたら、まずは警察に相談しましょう。警察に相談して、被害届を出すことで、いずれ犯人が捕まった場合に、被害額を取り戻せる可能性が出てきます。少ない額であっても泣き寝入りせず、相談することが大切です。
②銀行に相談する
警察の次は、銀行に相談しましょう。警察に被害届を出し、似たような案件が重なると、犯人の口座の凍結に乗り出してくれる可能性もあります。銀行口座が凍結され資金が残っていれば、その中から被害者に分配される形となるので、なるべく早めに凍結の措置をしてもらう必要があります。
③個人情報の管理を整理する
警察と銀行への相談を終えたら、念のため、個人情報の管理を再整理しましょう。詐欺サイトの方で、クレジットカードの情報や銀行口座情報などを入力してしまっていた場合には、すみやかに消去し、悪用されないようにする必要があります。迷惑メールなどにつながる可能性もあるので、きちんと対処する必要があります。
④預金保険機構の情報をチェックする
預金保険機構では、ネット上の詐欺に関する情報が多数記載されています。自分が被害に遭った口座番号を入力し、凍結や分配金の支払い手続きなどが公示されていないかこまめにチェックしましょう。
以上、ネット通販の詐欺に遭った話と対策、詐欺にあった場合の対処法について紹介しました。ネットが当たり前のように普及した現代、便利なものである反面、落とし穴も多くあります。ネット通販で買い物をする際は、細心の注意を払いたいものですね。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事や体験談を多くアップしています。ぜひ合わせてご覧になっていってくださいね!