都立高校の学費はいくら? 私立高校との違いも徹底解説

都立高校に通う場合の学費を詳しく解説します。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。中学生の子供を持つ親にとって、高校の学費というのは家計に直結する大きな問題です。そこで今回は、東京都の都立高校をテーマに据えて、都立高校の学費について徹底解説しようと思います。私立高校との違いについても紹介しているので、都立だけでなく公立を目指している方はぜひ参考にしてみて下さいね。

 

都立高校の特徴

都立高校とは、東京都が設置している公立の高等学校のことです。都立高校の特徴としては、大きく分けて4つ挙げられます。

①学費が私立高校に比べて安い

②教育課程や学科の幅が広い

③都内在住であればだれでも通うことができる(全区制)

④私立に遜色のない設備や授業をするところも増えている

都立高校の最大の特徴は、やはり私立高校に比べて格段に学費が安い点です。家計の厳しい家庭では、子供に都立へ通って欲しいという人も多いと聞きます。最近では、私立に劣らない設備や部活動を誇るところも多いので、子供としても通いやすい高校が揃っているのも魅力です。

 

・高校授業料無償化制度とは

2010年4月より始まった高校授業料無償化制度は、教育の機会均等を図る狙いのもと設けられている制度で、支給対象高等学校等では、月額9,900円(年額11万8,800円)が支給されることとなっています。後期課程や特別支援学校、また単位制の高校などで支給額が異なり、世帯収入などによって増額もあるので、詳しい支給額は文部科学省のHPをご覧ください。

 

・私立高校の学費

都立高校とは異なり、私立高校の学費は学校によって様々です。修学旅行にしても行き先が異なりますし、教育方針が違うのでかかってくるお金も様々です。なお、2017年度より都内に住む私立高校生に対しては「授業料軽減助成金制度」が拡大されました。これによって、年収が一定未満の世帯には国の就学支援金と合わせて、平均授業料と同額の45万6,000円まで助成されることになっています。

 

入学にかかるお金

高校に入学したタイミングで発生するお金は、大きく次の2つです。

・入学試験受験料

高校受験をする際にかかってくるのが、入学試験受験料です。都立高校の場合には、一校しか受けることができませんが、私立高校は複数受けることができるので、受験数が増えるほど金額がかさむことになります。都立高校の場合で2,200円、私立で平均2万円前後かかります。

・入学金

高校に合格して入学することになったら、入学金がかかります。都立高校の場合で5,650円、私立高校の場合で平均25万円前後がかかってきます。入学金だけを見ると、都立高校と私立高校に大きな差があることが分かります。

 

在学中にかかるお金

都立高校に入学した場合、在学中にかかるお金はいくつもあります。

・授業料

都立高校の場合には月9900円(無償化の対象)、私立高校の場合には平均で月2~3万円程度かかります。授業料だけで見ると、約3倍の違いがあることになります。

・修学旅行費/遠足費

修学旅行や遠足は、学校によって差がありますが、年間で数万円程度積み立てるのが一般的です。こうしたイベントに向けて、バッグなど必要なものを手配する分を含めると少なくない負担です。

・生徒会費/PTA会費

生徒会費やPTA会費は、運動会などのイベントや文化活動の運営などに充てられるお金です。修学旅行費などと一緒に徴収されるのが一般的です。金額としては、年間で数万円くらいです。

・図書/学用品等

学校で使う教科書や実習で使う材料などにかかるお金で、こちらも修学旅行費などと一緒に積立金として徴収されることが一般的です。

・通学関係費

自宅から近い高校で、徒歩や自転車で通うのであればそう考えなくても良いですが、電車やバスなどの公共交通機関を使う場合には、毎月の定期代などがかかってきます。

 

 

学校以外でかかるお金

入学時や学校にかかるお金が以外にも、校外活動費としてかかってくるお金があります。子供にかかるお金を考える上では、こうした校外活動費についても忘れてはなりません。

・学習塾費

大学受験を見据えている場合、高校2~3年生になったら学習塾に通う人も多いと思います。授業料は塾によっても違いますし、個別なのか集団なのかなどによっても異なります。個別指導塾で週数回通うようなら、月に数万円以上かかることも珍しくありません。自分で勉強できる子であれば、進研ゼミなどの通信教育を使うという手もありますね。

 

・部活動費

高校で部活動に加入する場合、それにかかる費用も必要になります。部活の中で「部費」として徴収されるもの以外にも、部活動に必要となる用具代などもかかります。野球部なら、バットやグローブ、それから遠征にかかる費用なども意外に大きな負担となります。もちろん、お金のあまりかからない部活動もあるので、部活動に加入する前には、こうしたコスト面も今一度考える必要がありますね。

 

都立高校と私立高校の金額の違いは?

あるデータによると、年間でかかる公立高校と私立高校の学費の違いは、以下のようなものです。

公立:45.1万円(うち学校教育費:27.6万円)

私立:104.0万円(うち学校教育費:75.5万円)

高校三年生でかかる学習塾の値段なども含まれているので、進路などによっても異なるものの、公立と私立ではおよそ2倍ほどの差があることになります。とはいえ、実はこの差というのは小学校や中学校と比較すると小さいのが実情です。私立小学校や私立中学校では、学費が150万円近く上ることもあり、公立との差は3倍以上にもなると言われています。これらに比べると、高校における公立と私立の差は狭まっているとも言えるでしょう。

 

 

学費をカバーするための考え方

高校の学費というのは、子育てをする上で結構大きな負担になります。こうした学費の負担をカバーするために、考えられる対策を紹介します。

・私立より都立を選択する

私立と都立では、学費に結構な差があります。とはいえ、最近では都立であっても設備が整っているところも多く、学習の面で見ても遜色ない高校も多くあります。こうした点を吟味しながら、家庭の事情を鑑みて学校を選択してもらうことが大切です。

・副業をするなどして手取りをアップする

学費の負担を少しでも楽にするために、収入を底上げするのも一つの選択です。最近では、主婦でも取り掛かりやすい在宅ワークや副業も多く登場してきており、月数万円の手取りアップに最適です。当ブログでも副業や節約術を紹介しているので、参考にしてみてください。

・早い内から教育資金を貯めておく

高校や大学に関するお金は、子供が生まれた時からコツコツと貯めておくのが理想です。学資保険や教育ローンなどを活用しながら、早い内から学費の工面をしておくと良いでしょう。

 

以上、都立高校に関するお金の話でした。子供にかかるお金は大きな負担でありながら、子供の希望も取り入れてあげたい繊細な問題です。学費にかかるお金についてよく理解したうえで、早めの対策をするようにしたいものですね。当ブログでは、ファイナンシャルプランナーである私が他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ合わせてご覧になってくださいね!

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