宝くじやギャンブルの還元率と利益が出た時の税金は?

競馬や宝くじなどのギャンブルの還元率と、利益が出た時の税金について紹介します!

宝くじや競馬などのギャンブルをする際に、特に気にしたいのが「還元率」についてです。還元率によって、リターンや期待値が異なるためです。また、気になるのがギャンブルで利益を得た際に税金を支払う必要があるのか?ということです。そこで今回は、ギャンブルにおける還元率と利益が出た時の税金について、詳しく紹介します。

 

還元率とは?

還元率とは、宝くじや競馬などのギャンブルにおける、全体的なリターンの割合のことを言います。競馬などでは、払戻率とも言われています。還元率が多ければ、それだけ投資に対するリターンが期待できることになります。たとえば、総購入金額100万円を調達した宝くじがあって、50万円を当選金として充てた場合、還元率は50%ということになります。還元率以外のお金は控除率といわれ、胴元の収益や国への寄付金などに充てられるのです。

 

ギャンブルの還元率

日本において行われているくじやギャンブルなどに分類されるものの還元率をまとめてみました。海外で行われるルーレットなどのカジノに比べると、日本の還元率は低いといわれています。

宝くじ:約45%

競艇:約75%

オートレース:約75%

競輪:約75%

競馬:約75%

サッカーくじ:約50%

パチンコ:80~90%

 

くじは還元率が低い

一覧を見てもらうと分かりますが、宝くじとサッカーくじの還元率はいずれも5割程度に留まっています。還元率が高いほど期待値が高いと言われるため、宝くじは一番リターンが期待できないということができます。とはいえ、宝くじにはもう一つの側面があります。それは、売上金は地方財政に充てるための資金に使われていることです。つまり、宝くじは還元率に充てていない控除された残りの半分(売上)を自治体がさまざまな事業に充てているのです。還元率が5割ですから、宝くじの購入者は半分を寄付しているような感じですね。

 

 

公営ギャンブルの還元率は7割程度

宝くじの還元率が半分程度に留まるのに対して、競馬や競輪などの公営ギャンブルは、だいたい7割程度に設定されています。たとえば競馬なら、買い方によって単勝なら80%、3連単なら72.5%というように幅があります。また、残りの3割程度の売り上げは、それぞれの胴元の運営資金に充てるほか、国庫納付金と呼ばれる国への納付金に充てられています。この納付金をもって、競馬などが公営ギャンブルとして認められているという仕組みです。

 

パチンコの還元率は店舗による

パチンコの還元率は、一般的に8割程度といわれていますが、これは店舗によって異なります。というのも、パチンコやパチスロは確率によって遊技する性質のため、機種や日時、店舗によって還元率が上下するためです。また、例えばリニューアルオープンの時など顧客を集めたいときには、還元率を高めて集客力を上げるなどといったことも店側は行えます。

 

ギャンブルで利益が出た時の税金

 

利益が出たら一時所得になる

競馬やパチンコなどは利益が出たら、収益は「一時所得」に分類され、確定申告が必要です。一時所得は、50万円の特別控除があるので、ギャンブルでの収益が50万円以下の場合には実際には課税されないことになります。ただし、実際には公営ギャンブルなどで税金の申告をしている人はごく少数なようです。その要因として、追跡が難しい点競馬など収益の計算が複雑になる点が挙げられています。これらのギャンブルで大金を得た場合や、雑誌などで活躍している予想家などは確定申告している人が多いようです。

なお、公営ギャンブルなどで例えば「プロ」と呼ばれるような恒常的な収益を上げている場合は、例外的に「雑所得」に分類されます。雑所得は、原稿料や仮想通貨の収益などが該当し、事業として行ってはいないが定期的にある程度の収益がある場合に分類されるイメージです。雑所得に分類されると、必要経費を差し引くことができます。

 

はずれ馬券は経費にならない?

裁判所の「はずれ馬券は経費にならない」という判断のもと、原則としてこれまでに購入したはずれ馬券に費やした金額は、当選金から差し引いて収益とすることができないと考えられています。なお、プロのように収益を安定的に稼いでいる場合で、「雑所得」として申告する場合には、経費を差し引くことが可能です。この場合、ソフトウェアや交通費なども経費として認められる可能性がありますが、一般的な競馬愛好家のレベルでは「一時所得」として申告するよう国税庁が発表しているので多くの人は経費の認められない「一時所得」として申告するのが原則です。

 

宝くじは非課税

競馬やパチンコなどは、一時所得として収益を申告する必要がありますが、宝くじについては「非課税」とされています。つまり、宝くじの当選金は所得税を支払う必要がないということです。これは、宝くじを購入する段階で国が税金を控除しているためです。宝くじの還元率が低いのには、そういった理由もあるわけですね。

 

以上、公営ギャンブルや宝くじにおける還元率と税金について紹介しました。

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