価値の上がる切手を集めて利益を得る、切手投資についてです。
どうも、シャチ公です。最近、郵便局に行く機会が多く、切手にも様々なものが売られているのに気づきました。かわいい動物やキャラクターのデザインをしたものや、シールタイプのものなど様々です。種類があるとつい集めたくなるものですよね。実はそんな切手、プレミアがつくと額面以上で買い取りされることも珍しくないのです。そこで今回は、切手の価値と切手投資のポイントについて、詳しく紹介します。
切手の価値とは
投資対象には、株や外貨、金地金などがありますが、価値が上がる可能性があるものという点では切手もその一つです。切手はそもそも、切符手形のことで、郵便料金を支払った証明するために郵便物に貼るものです。切手の中には、郵便物に一般的に貼られることが多く発行枚数が決められていない通常切手と特殊切手があります。この特殊切手は、何かの記念に発行されたり、年賀切手など一時的に枚数を定めて発行されるもので、プレミアがつくことによって価値が上がる可能性があります。切手の価格が額面以上に上がる理由は、コレクターによる需要があるためです。19世紀後半ごろから、世界的に切手収集が流行しており、現在の日本でも切手普及課というものが設けられているほどです。買ったときは額面通りでも、数十年経って価値が上がっていることも珍しくなく、切手収集を趣味にしている人も多いのです。
切手投資のポイント
1、価値が上がる切手はごく一部で、値崩れしやすい
一部の切手は、プレミア価値がついて額面の数十倍にも価格が膨れ上がることがあります。たとえば、「見返り美人」は1948年に発行された高価買取が期待できる切手の一つで、1枚でも数千円が相場となっています。ただしこうしたプレミア価格が付く切手は、数ある切手の中のわずか一部です。発行枚数や保管の質にも左右され、値崩れがしやすい商品ともいえます。成長性のある企業に投資することで利益を狙う株などに比べて、価値が上がるかどうか分からない切手に投資するのは、リスクが多いともいえるでしょう。
2、今後、実用性は低くなる
切手については、今後使う場面がますます少なくなると予想されています。メールやSNSの普及で、年賀状を筆頭に、切手を使う郵便が年々減ってきています。切手の価値を支えているのがコレクターによる需要とはいえ、実用性が低くなれば価値も不安定になっていくかもしれません。切手ブームがまた来るとも言いきれないため、投資対象としては不安定です。ただし、切手である以上、郵便を送る際などに最低限、額面の使用はできます。昔の切手は額面が小さいことが多く、実用的ではないので、郵便局に行って手数料を払うことで新しい切手と交換してもらうことも可能です。
3、保管のコストがかかり、リスクも高い
当然ながら、切手は使用されたものよりも未使用で美品の方が価値が上がります。とはいえ、たとえばすでに紹介した「見返り美人」などは発行が1948年で、既に70年以上が経過しています。これだけ長い期間、切手を保管していると色褪せたり、状態が悪くなったりしてしまうのが普通でしょう。こうした状態悪化から切手を守るために、切手専用のアルバムなども販売されています。しかし、切手に投資するために、こうした保管のコストがかかることを予め理解しておかなくてはなりません。また、火災や雨漏りなどによって切手が破損してしまうリスクもゼロではなく、保管のハードルが高いことも念頭に入れておきましょう。
切手収集は投資より趣味に向いている
切手収集は、一部の切手の価値が上がる可能性もあるロマンのある投資です。しかし、今後は全体的に価値が上がる可能性はそう大きくなく、保管するリスクもあります。そう考えると、切手収集は投資に向いているとはいえず、あくまで趣味で行うのが良いでしょう。投資を目的とするのならば、ほかの金融商品などに投資する方が効率が良いといえます。たとえば、金(ゴールド)などは、現金の代替とされてきた過去もあり、価格は都度変動するものの、安定資産として捉えられています。投資先を探している人は、さまざまな商品を検討してみましょう。