「FOMO」って何?節約できない原因はFOMOにあった!

節約できない原因は「FOMOにあり?

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。突然ですが、皆さんは「FOMO(フォーモ)」という言葉を聞いたことがありますか。最近注目を浴びている言葉の一つです。私は普段からFPとして節約ネタを多く書いていますが、このFOMOが節約できない要因の一つと言えるではないか、と感じています。そこで今回は、FOMOの概要と節約の関係性について詳しく見ていきたいと思います。

FOMOとは?

FOMO(フォーモ)とは「fear of missing out」の略で、直訳すると「取り残されることへの恐怖」を意味します。SNS恐怖症とも言われたりします。2000年頃にビジネス誌で掲載されたことをキッカケに広まるようになった言葉です。この言葉には、インターネットやSNSが深くかかわっています。インターネットの普及により、いつでも誰とでも繋がれるようになった昨今の情報社会では、つながっているのが当たり前という価値観が出来上がっています。そんな中で、インターネットから切り離されることで、仲間外れにされたり、話題についていけなくなったりする恐怖というのも生まれてきました。そんな恐怖こそが「FOMO」という訳です。FOMOの具体例としては、他にもいくつかあります。

・常に最新情報を仕入れないと満足できない

・SNSで情報を見ていないとチャンスを得られないと感じる

・より多くの人とつながっていないと不安になる

・グループチャットの外で自分以外が話しているのではと思う

いずれもスマホを持っている人なら感じたことがある人も多いのではないでしょうか。もし今あなたが持っているスマホを回収されたとしたら、あなたは耐えられるでしょうか? スマホの無い状態では、ツイッターも見ることができない、ラインで知り合いと連絡も取れない。少なくとも、焦りを感じたり不安感を感じたりするでしょう。それはスマホへ依存している状態なわけですが、ここにはこの「FOMO」というものも密接に関係しているのです。

数あるブームはFOMOが要因?

このFOMOが要因で発生したのではと言えるのが、タピオカなどを始めとする様々なブームです。インスタ発で流行ったものなどはFOMOがキッカケとなった代表的な例でしょう。多くの人が最新の情報に耳を傾け、それがネット上で流行っていると知るや否や、自分も時代に遅れまいと乗っかる。それがブームを形成するという仕組みです。企業からしてみれば、ネットを使って流行を形成できる可能性があることを示していますが、裏を返せば多くの若者がFOMOに取りつかれているという社会問題を浮き彫りにしているとも捉えられます。

節約できない人はFOMOに囚われている?

さて、FOMOについて理解した所で、ここからはFPとしての個人的な見解です。ネット依存と密接に関係しているともいえるFOMOですが、実は「節約」ともかかわっているように感じます。このような経験はありませんか?

・みんなが食べているから自分も食べてみたい

・流行りのブランドや商品を持っていれば自慢できる

・行ったことのない人は私だけだから自分も行かなきゃいけない

・いち早くトレンドを見つけて発信したい

お気づきかとは思いますが、実はこれらも、取り残されることへの不安や恐怖からくる感情です。そして、これらの欲求を満たすためには、いずれも「お金」が必要なのです。ブームの食べ物を食べるためには当然お金が必要ですし、流行りのものを持つにもお金が必要です。FOMOから逃れるためには、お金を使わなくてはいけない場面が来るということになります。

そして、厄介なのは、こうしたブームや最新情報というのは、長続きしないという点です。SNSの普及で情報は流し見されることが当たり前になり、次から次へと新しい情報が発信されています。ブームが切り替わるのも早くなり、「取り残されたくない」と感じる人にとって、お金を使わなければならない機会は増えてしまっているのです。

普段から「節約ができない!」「貯金ができない!」と感じている人の中で、今の説明に当てはまる人も多いのではないでしょうか。絶えずやってくる不安感を満たすためにお金を使ってしまうため、節約や貯金が出来ないのです。ここで、「無駄使いをやめよう!」とか「買い物しないようにしよう!」とか決意した所で、この根本的な欲求に変化を加えない限り、節約は長続きしないのではないか、と思います。

FOMO脱却のカギは「JOMO」?

それでは、節約したいけどFOMOにとらわれていてできない!という人はどうしたら良いのでしょうか。FOMOと似たような言葉に「JOMO(ジョーモ)」があります。JOMOとは「joy of missing out」の略で、直訳すると「取り残されることへの喜び」を意味します。つまり、JOMOと正反対のことを指す言葉です。情報が溢れる中でも自分をコントロールする力を身に付けることで、情報に一喜一憂することなく、取り残されていても平気でいる健康状態を保つことができるのです。

いきなりスマホを捨てなさい、と言われても無理でしょう。しかし、インターネットやSNSとの適切な距離を保つ努力はできるはずです。1日数回のチェックにとどめたり、通知設定を変えたりすることで、徐々にでもSNS恐怖症から脱却することができるかもしれません。寝る前になるべくスマホを操作せず、睡眠時間をしっかり確保することも重要です。適切な距離を保つことが出来れば、FOMOと呼ばれる不安な状態から抜け出し、それが結果として「節約」につながるのではないでしょうか。

以上、FOMOと節約について紹介しました。個人的な意見の多い記事となってしまいましたが、FOMOが社会問題として注目されているのは事実です。SNS恐怖症が、節約や貯金含め周りに与える影響は大きいと思いますので、これからはFOMOからの脱却として、JOMOを目指す動きも出て来そうですね。当ブログでは、お金にまつわる記事を多くアップしています。節約できない!と悩んでいる方が居ましたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

節約&ダイエットに最適な食材と押さえておきたい5つのポイント

【やめたい人へ】スマホゲームに課金する前に読んでおきたい5つのこと

1件のコメント

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です