【FP解説】会社を辞める前に考えたいお金のこと7つ!脱サラの注意点も

会社を辞める前に押さえておきたいお金のことについてです。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。日本の年功序列制も徐々に崩壊し始めた昨今、転職をしたり脱サラをしたりする人も増えて来ました。しかし、お金についてよく知らないまま無計画に会社を辞めてしまうと、思わぬところで損を被ることがあります。そこで今回は、会社を辞める前に知っておきたいお金のことと題して、脱サラする時の注意点を交えながら紹介します。

 

会社を辞める理由は人それぞれ

私の周りでも、新卒で入った会社を辞めた人が多くいます。というか、私も新卒で入った会社を速攻で辞めてフリーランスになった一人です。会社を辞める理由には、様々あります。今の会社があまりに嫌で続けたくないケースや、違う仕事に興味が出たから転職したいケース、サラリーマンとして働き続けるのに限界を続けたケースや、独立開業をしたいと思い立ったケースなど、人によって千差万別です。とはいえ、日本では海外ほど転職に寛容ではなく、仕事を辞めることに対して不安に思う人も少なくないようです。

人生を豊かにするために会社を辞めるのあれば、それはネガティブなことではなくポジティブなことです。といっても、無計画に会社を辞めることはオススメしません。今回は、ファイナンシャルプランナーの立場として、会社を辞めるにあたってその前に考えたいお金のことを7つ紹介したいと思います。私が脱サラした時の実体験も踏まえつつ、必要なことを紹介しますので、これから会社を辞めようと考えている人は参考にしてみてください。

 

会社を辞める前に考えたいお金のこと7つ

今の会社を辞めたい! 会社を辞めて違うことをやりたい! と考えている人に、まず考えてもらいたいことがあります。それはその後の生活を支える上で重要な「お金」のこと。転職をしてその後の収入も安定しているのであればそこまで心配する必要は無いのかもしれませんが、脱サラして独立開業を考えている人はお金関係の不安が多いかと思います。そこで、会社を辞める前に考えておきたいお金のことを7つ紹介します。

 

①退職金の使い道を考えておく

半年以上勤めることでもらえる場合のある退職金。もらえない会社も増えているので、会社を辞めようと検討しているのならまずはもらえるかどうか確認しましょう。もらえるとなった場合は、次にその使い道を考えましょう。退職金はたいていの場合、月給の何倍以上という大金です。キッチリと使い道を考えておかないと、会社を辞めてすぐに無計画の内に使い切ってしまう恐れがあります。独立の資金にする、奨学金や住宅ローンの一部返済に充てる、など計画的に利用しましょう。特段目的が無いのであれば、将来に向けて備えておくのが良いでしょう。ただし、銀行預金では利息が付かないので、これを機会に株や投資信託などの資産運用を検討してみることがオススメです。投資というとすぐに毛嫌いする方がいますが、老後資金が取りざたされる昨今、ファイナンシャルプランナーから見ても投資は積極的にするべきだと感じます。

 

②失業保険の利用を検討する

雇用保険に1年以上加入していれば、会社を辞めて何もすることがなければ失業保険を利用することができます。ただし、失業手当をもらうためには、あくまで次の働き先を探している意志が必要で、申請とともにハローワークにて求職の申し込みが必要です。そのため、独立を考えている場合には向きません。また、自己都合退職で会社を辞めたケースでは、会社都合よりも厳しい待機期間が設けられており、すぐに手当をもらうことが出来ません。そのため、利用できる場面はかなり限られますが、会社を辞めてすぐに違う働き先を探していてそれまでの間に繋ぎとして失業手当をもらいたいという場合には利用を検討しましょう。

 

③税金や保険料の負担が大きくなることを覚悟する

すぐに転職した場合にはそこまで気になりませんが、脱サラした場合には基本的に、次の年からの税金や保険料の負担が大きくなります。あまり知られてないことなので、とりあえず脱サラしてしまって後で頭を抱える人も少なくありません。これは会社に勤めていた時の年収を参考にして次の年の負担が算出されるためで、脱サラして収入が無くなったとしても負担はのしかかってきます。脱サラ後の税金や保険料を支払っていけるかどうかは念頭に置いておく必要があります。ちなみに年収を基準に計算されるので、新卒1年目で会社を辞めるのと、長く働いた会社を辞めるのとでは負担する額も大きく異なります。会社を辞める際にもらえる退職金などとうまく相談しながら、税金や保険料の負担が大きくなることを覚悟しておきましょう。

【FP解説】脱サラしたら翌年の税金や社会保険料はヤバい?独立前に理解したいこと

 

④クレカの審査や銀行からの借り入れを検討する

次に入社する会社が決まっている場合は良いですが、会社を辞めて独立を考えている場合や、しばらくは職探しをしようと考えている場合、「正社員」の肩書を活かせるものを会社を辞める前に活用するのも一つの手です。クレジットカードは正社員であるほど審査が通りやすくなりますし、銀行の借り入れも同じです。家を買うなど大きな買い物を考えている場合には、脱サラする前に、正社員としての信頼があるうちに行っておくのも良いでしょう。

 

⑤毎月の出費を整理する

脱サラのために大金を貯めているというケースは良いですが、そうでなければ、会社を辞める前にお金の出入りを改めてチェックする機会を確保しましょう。脱サラするにせよ転職するにせよ、多くの場合はこれまでの収入から減ることが予想されるので、今までの出費を整理して、減らせるところは減らす必要があります。特に、家賃や携帯代など固定費を始めとして、コストカットに努めましょう。

また、脱サラするのであれば、できれば辞める会社以外の収入源をコツコツ作っておくのが理想です。脱サラしてもその収入源があれば何とか生活できるという気持ちがあるのと無いのとでは精神的にだいぶ違いますよ。クラウドワークスのように自宅でできる仕事や、スキルを活かした仕事で副業をしておくのも一つの手です。当サイトでも、節約副業をテーマにした記事が多くありますので、合わせてチェックしてみてくださいね!

 

⑥確定申告の理解を深めておく

脱サラして独立を考えているのであれば、次の年は自分で確定申告を行う必要があります。サラリーマンであれば、税金は毎月の給料から天引きされ源泉徴収されており、年末調整によって会社が全て担ってくれていましたが、個人事業主やフリーランスなら自分でやらなくてはなりません。税金や保険などは特にややこしく、知らないと損をする可能性もあるので、脱サラ前から少しずつ勉強をしておくと良いでしょう。脱サラすると、国民年金や健康保険料も自分で負担しなくてはならなくなります。将来もらえる年金も減ってしまうことが多いので、資産運用などで資産を形成したり、経費の利用やふるさと納税などを駆使して節税対策を万全にしたいですね。

 

⑦半年以上の生活費や運転資金を考慮する

会社を辞めてどうするか決まっていない場合や独立してゼロからスタートする場合、まず不安になるのが生活費です。貯金などを切り崩して生活することになる場合でも、ある程度余裕を見ておかないと精神の健康的にもよろしくありません。最近では退職金がもらえない会社も増えてきていますし、少なくとも会社を辞めてから半年以上の生活費は考慮しておく必要があります。起業する場合も、初期投資にかかるお金とは別に半年以上の運転資金を計算に入れておくのがベストです。

 

以上、会社を辞める前に押さえておきたいお金のことを紹介しました。今後の生活に関わる大事なことですから、損をしないようによく理解しておきたいですね。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。個人事業主向けの記事なども豊富にありますので、お時間が許す限りチェックしてみてくださいね。

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