マイホームを買ったときの、親子ローンについての新築日記です。
どうも、シャチ公です。私がマイホームを建てたときのことをまとめた新築日記、今回は親子ローンについての記事です。親子ローンは通常の住宅ローンに比べて選ぶ人は少ないと思いますが、私の体験も踏まえて書くので、親子ローンを検討している人の参考になればと思います!
親子ローンとは?
親子ローンとは、文字通り、親と子の2人で住宅ローンを組むことをいいます。一口に親子ローンと言っても、「親子リレーローン」と「親子ペアローン」があります。まず、親子リレーローンとは、一定期間で返済を親から子へリレー形式で引き継ぐタイプのローンです。このタイプでは、この収入を合算することができ、親が主債務者、子が親の連帯債務者になります。親が一定の年齢に達すると主たる債務者が子に移るので、二世代に渡ってローンを返済することになります。次に、親子ペアローンとは、親と子がそれぞれ単独債務者となって融資を受けるタイプのローンです。お互いが連帯債務者になり、返済していきます。親子ペアローンの場合、契約が二本になるのが特徴です。
今回私は、親から子へ返済義務が移る親子リレーローンを利用しました。この記事では私の体験に合わせて、親子リレーローンに注目してメリットとデメリットを見ていきます。なお、親子リレーローンや親子ペアローンなどの親子ローンは、金融機関ごとに異なることも多いので、検討している場合には個別に相談すると良いでしょう。
親子リレーローンのメリット
親と子でバトンを渡すように返済をリレーする親子リレーローンですが、メリットとして大きく4つ挙げられます。
年齢の不安をクリアできる
親の年齢が高齢になりつつあり、もうすぐ定年という状況で住宅ローンを組むのは困難といわれています。住宅ローンを組む時には審査があり、年齢がネックになってしまうことも珍しくありません。しかし、親子ローンを使うことで、親が高齢になっても子が返済できるということをアピールでき、審査が通りやすくなります。
収入を合算して借入金を増やせる
年齢のほかに、親と子の収入を合算することができるのも魅力です。一般的に、収入の30~35%程度が年間返済額になるよう借入金の額が決まります。収入が増えれば、それだけ借入金を多く増やすことが可能なのです。親の収入では、購入したい新築のローンを組めない場合などに有効です。
長期の住宅ローンを組むことができる
親子リレーローンでは、子の年齢に合わせて長期の住宅ローンも選択することができます。親だけでは長く住宅ローンを組めない場合でも、子に返済義務が移ることによって返済期間の長いローンも組むことができるのです。
持分割合に応じて税金面で有利になる
親子リレーローンは一般的に、返済割合に応じて家の持ち分割合を決めることが多いです。もし返済の割合を2分の1ずつにしたのであれば、家の持ち分割合も2分の1ずつにするのが普通です。家を共有すると、お互いが持分割合に応じて、住宅ローン減税やすまい給付金などの恩恵を受けることができます。
親子ローンのデメリット
親子で組むことによって住宅ローンの審査の際に有利に働くことが多い親子ローンですが、一方でデメリットも大きく3つ挙げられます。
親と子が同居していなければならない
親と子が債務者になるわけですから、当然と言えば当然ですが、同居している必要があります。同居といっても、二世帯住宅でも問題ありません。購入した新築に、住宅ローンの債務者が住むことが条件となっているのです。
兄弟がいると相続トラブルになるリスクがある
親子リレーローンでは、借入の際に持分割合を決定するのが一般的です。子に兄弟がいるような場合では、不公平感が強くなり、後々相続の際にトラブルになる可能性も考えられます。
住宅ローンの借り換えが難しい
住宅ローンの借り換えとは、金利などの面でより都合の良いローンに変更することをいいます。親子リレーローンの場合、片方がそう思っても簡単には借り換えすることが困難です。一人でローンを組むよりも身動きがとりにくいのはデメリットといえるでしょう。
私が親子ローンを選択した理由
私の場合、一家で引っ越す必要ができたため、父親が55歳を過ぎてからフラット35で住宅ローンを組むことになりました。とはいえ、55歳では定年まであとわずかで、住宅ローンを支払い続けることができるか不安です。ローンの審査もクリアできるか分からなかったので、息子である私が20代で社会人であったことを活かして、親子ローンを組むことにしました。親子ローンにすることで、ローン審査が通りやすくなったわけです。お互い社会人ということもあり、住宅ローン減税の恩恵を受けるためにも、家の持ち分は2分の1ずつにしました。
住宅ローン自体は2人で収入合算して組んだ形ですが、団体信用生命保険はどちらか一人しか加入できないのでリレー形式です。父親が80歳になる年までは、父親が団信の契約者で、それ以降は息子である私に移る仕組みです。もともと今買った家は、いずれ来る資産の譲渡のために買った目的もあるので、親子ローンは都合が良かったのです。このように、収入合算をしてローンの審査を楽にしたい場合や、親子で住宅ローン減税の恩恵を受けたい場合などは親子ローンを検討しても良いかも知れません。