消火活動に使われる水道料金は誰が負担する?水に濡れた家具は?

消火活動に使われた水道料金と家具濡れについてです。

 

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。普段は、節約記事なんかを書いている訳ですが、今日は生活にかかわるお金の豆知識として「消火活動に使われた水道料金」と放水で濡れた家具をテーマに書いていきたいと思います。火事があった時に駆け付ける消防車ですが、消防車はその近くにある消火栓から水を吸い上げて消火活動に利用していますよね。この際に使った水道料金って誰が負担するのでしょうか。当然、消防署? それとも水道業者? はたまた火事の被害者? さらに、消火活動の放水で家具などが使えなくなったらだれが負担するのか。詳しく見ていきましょう!

 

火災現場ではどれくらいの水の量が使われる?

水道料金について見ていく前に、そもそも火災現場ではどれだけの水の量が使われているのでしょうか。これについては、木造か鉄筋コンクリート造か、風向きはどうか、火災の規模はどれくらいか、などによって千差万別。一概にどれくらいの水量が必要になるかは、火事によってバラバラです。ただ、あるデータによると木造の場合で「1㎡あたり約0.5~0.6t」の水が必要であるとされています。一般的な木造住宅は80~100㎡くらいが相場。消防水利では、常時貯水量が40t以上必要であると定められていることからも、一般的な木造住宅の火災を消し止めるためには、約40tの水が使われると考えて良いでしょう。

 

消火活動に使われた水道料金は誰が負担する?

さて、もしも約40tの水を一般家庭で使用したら、水道料金はとんでもない金額になります。火災が起きた時に使用された水道料金は、一体だれが負担することになるのでしょうか。まず、そもそも消火活動に使われることの多い「消火栓」ですが、これは水道業者に対して消火栓の設置を義務付けられています。公共の消防のために、水道業者は消火栓を設置しなければならないのです。そして、消火活動はこの消火栓から主に水が使われます。ということは・・・

そう、消火活動に使われた水道料金を負担しなくてはならないのは、「水道業者です! しっかりと根拠もあって、水道法第24条には「水道事業者は、公共の消防用として使用された水の料金を徴収することができない。」と記載されています。消火活動にいくら水が使われても、水道業者は消防庁や当該の住宅の人に対して水道料金を徴収することができない訳です。なお、消火栓を設置するにあたり追加でかかった費用などについては、水道業者は市区町村と相談して補償してもらうことができるとも記載されています。

 

東京消防庁では消防庁が負担している

これでは、火事が起こるほど水道業者は負担が増えることになりますね。一応、水道法を取ってみるとそのような記載がある訳ですが、実態は少し違うようです。たとえば東京都を例にとってみると、火災現場で使用した水道料金は、東京消防庁が水道業者に支払っているようです。地方公営企業法第17条の2などの法令に基づいているようです。

ちなみに当然ながら、その火災が故意ではない限り、火事の被害者である家の持ち主や通報した人に水道料金の負担はありません。しかし、ここで忘れてはならないのが、鎮火した後のこと。火災が広がらず、消火されるのは良いことですが、鎮火してすぐにまた戻通りの生活ができるとは限りませんよね? そう、家や家具の水濡れです。実はこの水濡れについては、家主が自分で負担する必要があるんです!

 

家具の水濡れなどは家主が負担する

もし火災が発生して、消防隊が消火活動を行い、その後鎮火して家具が濡れてしまった場合、消防隊には責任がありません。ですから、家主が復旧のための負担をする必要があります。そこで重要になってくるのが「火災保険」です。もし自宅が火事になり、消火活動の放水で濡れ使い物にならなくなった場合、火災保険では「火災」の範囲内となり、保険が下ります。しっかり保険に入っていないと、こうした家具の損傷まで負担しなくてはなりませんから、火災保険に加入するのは必須と言えるでしょう。

それから、もし隣の家が火事になって、その消火活動のための放水で自宅が被害を被った場合。こちらも火災保険でカバーできます。ただしこの場合は「水濡れ」という項目でカバーされます。自宅が火事で放水によって被った場合は「火災」の項目でカバーされるので、違いに注意しましょう。火災保険について何となく不安になったら、一括比較できるサービスなどを利用して見直してみましょう!

 

以上、消火活動の水道料金はだれが負担するのかについてと、放水で家具が使えなくなった場合にだれが負担するのかについて詳しく紹介しました。生活にかかわるマメ知識として、一つ役に立ったかと思います。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ合わせてご覧になっていってくださいね!

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