集客に効果的な「O2O」について紹介します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。5分で分かるシリーズ、今回はマーケティング用語として使われる「O2O」についてです。聞いたことがない方も多いかも知れませんが、私たちが日常生活をするうえで既にO2Oはたくさん溢れています。店舗や企業にとって、これからの時代の集客に不可欠となる「O2O」について詳しく解説していきたいと思います。
O2Oとは?
O2O(オーツーオー)とは、「オンラインツーオフライン(Online to Offline)」のことで、インターネットを活用した集客によって実店舗への行動に促すことを指します。オンラインは「ネットにつながった状態」、オフラインは「ネットから切り離された状態」を意味しますね。ネットにつながった状態で訴求をして、ネットにつながっていない実店舗で利益を生み出すといった活動のことです。もっと言えば、小売店や飲食店などの実店舗を持つ事業者が、ネットを使って行う集客のための施策のことです。
最も分かりやすいところでいうならば、「ポケモンGO」は良い例です。ネット上のゲームを通して、実店舗に足を運んでもらう、まさにO2Oです。実際には、ポケストップとなっている店舗の前を通り過ぎたり居座ったりするだけなので集客や売上につながっているのかといわれれば怪しいですが、O2Oとは何かについて理解する上では最適の例といえるでしょう。
O2Oの具体的事例
O2Oについて、言葉の意義だけの説明やポケモンGOの例だけではちょっとイメージが付きにくいと思いますので、具体的な事例を紹介します。O2Oの具体的事例としては、以下のようなものが挙げられます。
・アプリを使ってクーポンを発行する
・メルマガで来店キャンペーンの通知を行う
・SNSの利用者などに対してネット広告で実店舗の商品を訴求する
・店舗で待たずに済むようにネット上で予約ができる
いずれも共通点は、「ネット上で施策を行っている」ことと、それによって「実店舗への集客を促している」ことです。この2つの条件を満たす集客活動が「O2O」と呼ばれると考えて良いでしょう。ですから、「ネット上で広告を打ち出してネットショッピングの売上につなげる」や「新聞広告を打って来店を促す」などは「O2O」には該当しません。あくまで、ネット上で施策をして実店舗への来店を促すというのがO2Oなのです。
O2Oのメリット
O2Oの集客を行うメリットはいくつかあります。それぞれ見ていきましょう。
・新規顧客の獲得ができる
ネットを使った訴求では、初めて店舗に来る顧客に対して訴求がしやすいという側面があります。最近話題のニュースアプリなどのクーポンがそれで、新規顧客の来店を促しやすいという利点があります。ただ、そもそもネットにおいても影響力が無い小さな店舗では、来店してくれた顧客に対してアプローチすることはできても、初見の集客につなげるのは難しい側面もあります。そういう場合には、既存客の口コミをうまく活用することがカギになります。
・リピーターを獲得できる
既存客をリピーターに取り込むのにもO2Oは効果を発揮します。たとえば、ポイントカードをアプリ化して再来店を促したり、会員登録をしてくれた顧客にお得な情報を発信したり、定期的な訴求ができるのが魅力です。アプリやSNSをうまく駆使して顧客満足度をアップすれば、店舗にとっての有益な顧客になること間違いなしでしょう。
・効果検証がしやすい
オンラインを通して集客すると、その効果を測定しやすいというのも大きなメリットです。たとえばアプリでクーポンを発行したなら、アプリを通してクーポンを利用した人がどれだけの割合いるのか、そもそもアプリをダウンロードした顧客はどんな客層か、など集計が比較的容易です。顧客情報は分析に活用でき、今後の改善に有用なので店舗にとっても重要な判断材料となるでしょう。
O2Oのデメリット
O2Oにはメリットもある一方で、デメリットや問題点も少なからずあります。
・相性が悪い業界もある
優れた効果が期待できるO2Oですが、必ずしもすべての業界で適用できるかといったらそんなことはありません。たとえばガソリンスタンドは、O2Oと相性の悪い例として知られています。ガソリンを給油したいと思う場面は急であることが多く、しかも運転中であるため、ネットを使った集客とは結び付きません。このように、相性が悪い業界があることも押さえておく必要があります。
・オンラインから実店舗へは工夫が必須
O2Oのデメリットというよりは課題ですが、オンラインを使った訴求が実店舗に結びつくためには、なるべく印象に残すような差別化を図る必要があります。オンライン上ではネット通販などが最大のライバルで、そこからどう実店舗につなげるかは工夫が必要です。また、O2Oの逆の流れともいえる「ショールーミング」も実店舗の大敵。実店舗で見た商品をネットで購入する行為をショールーミングと言いますが、オフラインからオンラインへ流れてしまう例として、O2Oとは対をなします。
以上、スマホを始めとするネットが普及した昨今に有用な集客方法として「O2O」について紹介しました。O2Oについて少しでも理解が深められたらうれしい限りです。当ブログでは、ほかにもビジネスに関する用語の解説や、お金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ合わせてご覧になっていってくださいね!
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