社会人に必須の知識「決算書」を読むために今すぐ始められる5つのこと

決算書を読むために今すぐできることを紹介します。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。会社勤めをする人の中には、決算書を目にする機会もあると思います。決算書は自社が今どんな状態なのかを把握するための重要な資料ですが、ビジネスマンなら読めた方が良いよなぁと感じたことはありませんか? そこで今回は、決算書の読み方がよく分からない!という方向けに、今すぐできることを紹介したいと思います。

 

決算書とは?

決算書とは、会社の経営状態や財務状況を客観的に表した資料の総称のことです。具体的には、貸借対照表損益計算書、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書の4つを指して決算書と呼ばれることが多いですが、株主総会で配られる資料などを含む場合もあります。いずれにしても、会社のお金を克明に表した書類のことを言います。

決算書が必要とされる理由にはいくつかあります。1つは、会社が確定申告を行う必要があるために正確な数値を把握したいという理由。もう1つが、銀行や株主に対して正しい情報を開示するためという理由です。決算書の数字が良ければ、多くの人から信頼を得ることができます。いわば、通信簿のような性格を持っているという訳です。

 

決算書を読めるメリット

決算書を読めた方が良いのはなぜでしょうか? 別に読めなくて良い!と割り切ってしまえば、困る場面はないかも知れません。でも、決算書を読めた方が楽しいですし、メリットもたくさんあります。

・企業の経営について理解できる

決算書には、企業の経営に関する情報がとにかく詰まっています。決算書を読めない状態では、「ただ数字が並んでいるだけ」と思うかも知れませんが、この数字の中には企業の健康状態であったり、経営方針であったりと様々なヒントが隠れているのです。時には、企業のドラマをひしひしと感じることもできます。決算書を通して、各企業のことを理解できれば、経済全体の把握にも役立ちます。

・社会人として重要な知識が身に付く

決算書を読めなくても、困る場面なんてない!という人も少なくないでしょう。企業の経営に携わる人や株の投資をしている人でもなければ、決算書が読めなくても別に支障はありません。しかし、決算書には社会人として有用な知識がたくさん詰まっています。企業は常に利益を出すために活動するもの。それに貢献する社会人として、押さえておかなくてはならない知識が凝縮されているので、覚えておいて損ということは絶対にありません。

・株式投資に活かせる

株式投資をする人にとって、決算書は企業を測るための重要な要素の一つです。どの企業を買うべきか、決算書を見て比較する投資家がほとんどです。それだけ決算書にはその企業のことが詰まっており、今後を占うための評価材料ということができます。中学生が受験の時に「通信簿(通知表)」をチェックされるのと同じように、決算書はその企業を語る重要な材料なのです。

 

決算書の読解は難しい?

決算書を初めて手にすると、数字がたくさん並んでいて何が何だか分からない人も多いことと思います。ですが、慣れてしまえば、そう難しくありません。今回は、「決算書を読むためにできること」をテーマとした記事なので、決算書の詳しい解説については別の記事に譲ることとします。決算書と一口に言っても広義では様々ありますが、中でも重要なのが財務三表です。この3つの書類の読み方を理解できれば、決算書の読み方をマスターしたと言っても良いでしょう。

損益計算書(PL):1年間でどれだけ売り上げ、どんな経費を使い、どれだけ利益が出たかを表す

貸借対照表(BS):どのようにお金を集めて何に使われたか、企業の資産状況を表す

キャッシュフロー計算書(CF):1年間で現金がどれだけ動いたかを表す

 

決算書を読むために今すぐできる5つのこと

決算書を読むために今すぐできることとして5つ紹介します。自分に合った方法を選び、思い立ったら即行動に移すのがポイントです。

 

1、決算書に関する書籍を読む

決算書の読み方を学ぶなら、まずは1冊専門の本を読むのが手っ取り早いです。本なら数時間、長くても数日で読めますから、最短ですね。コチラの本は、イラストや図解をたくさん用いているので、初めてでも決算書の読み方がマスターできます。とりあえず1冊買ってしまえば、決算書を読むためのハードルはだいぶ下がりますよ!

 

2、ビジネス誌を読む

日経マネーや東洋経済などのビジネス誌を読むというのも、恒常的に知識を蓄えるコツです。ダイヤモンドザイのような株に特化した雑誌も、企業を知るには良いツールだと思います。さらに「決算書」についてよく学べるのが、週刊ダイヤモンドです。といっても、毎週買うべき!という訳ではなく、週刊ダイヤモンドは夏の時期に「決算書100本ノック」という特集を毎年恒例でしています。これを1冊読み込めば、決算書に関する理解はだいぶ深められると思うので特におすすめです。

 

3、セミナーや勉強会に参加する

最近では、様々な場所でセミナーや勉強会が開催されています。決算書についてテーマとしたものも数多く見かけます。こうした場に積極的に参加して、知識を身に付けるのも一つです。ほかの参加者と交流することで刺激にもなりますし、自己成長のための場として優れています。ただし、こうしたセミナーや勉強会に参加する際には、きちんとしたものかよく確認するようにしましょう。セミナーと銘打って、特定の銘柄に誘導するものや購入を強いるものなどもあるので、注意する必要があります。

 

4、興味のある企業の決算書を読んでみる

つまらなそうで気が進まないことを無理にするのは苦痛です。まずは、数ある企業の中でも「自分が好きな企業」をピックアップしてみて、その企業の決算書から見てみるというのも一つです。私だったら、丸亀製麺ですかね。自分が好きな企業なら、どんなビジネスをやっているのかイメージがしやすいですし、数字から様々なことを分析するのは楽しいかも知れません。慣れて来たら、様々な業界や企業に触手を広げてみましょう。

 

5、お金に関する資格を取る

決算書もさることながら、生活にかかわるお金全般の知識を身に付けたい!と思っている方も中にはいるでしょう。最近では、年金問題も注目されており、お金について理解することはとても重要だという認識が広まってきています。こうしたお金の知識を身に付けつつ、決算書読解へのステップアップとするのも一つです。おすすめなのが「ファイナンシャルプランナー」です。生活や企業に関わる幅広いテーマを扱うので、決算書を読むための足掛かりとしては最適です!

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以上、決算書を読めるようになる方法について紹介しました。数字の並びに抵抗感を覚え、なかなか始められないという方も多いと思いますが、一度読み方さえ分かってしまえば何かと便利です。ぜひこの機会にチャレンジしてみてください! 当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしていますので、ぜひ合わせてご覧になってください。

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