金ETFについて解説します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。5分で分かるシリーズ、今回は「金ETF」をテーマにお送りしたいと思います。ETFってそもそも何か? 現物や純金積立との違いは?についても言及しているので、是非参考にしてみてください。
そもそもETFとは?
ETFとは、Exchange Traded Fundの略で「上場投資信託」のことです。複数の投資商品を組み合わせた投資信託の一種ですが、投資信託が非上場であるのに対して、ETFは証券取引所に上場しているため指値注文などもでき、株式投資に近い形で投資できます。投資信託は郵便局や銀行などでも取扱いがありますが、ETFは証券取引所のみで取引される点でも株式投資に似ています。
とはいえ、株式投資よりもローリスクなのがETFです。株式投資の場合、1つの銘柄ごとに投資する必要がありますが、ETFは様々な銘柄によって構成されているため、1つ購入することで分散投資することが可能となります。株式投資ほどリスクは払いたくないけれど運用はしたい、という人に向いています。
また、ETFには種類がたくさんあります。日経平均やTOPIXなど日本株に連動するものや、米国株、新興国株などの外国株式、外国債券、不動産、原油など商品(コモディティ)の価格に連動するものもあります。中でも安定性が高く注目されているのが、金の価格に連動した金ETFです。詳しく見ていきましょう。
金ETFとは?
金は、世界共通の価値を持つとも言われる安定資産です。守りの資産、有事の金、とも呼ばれ、いざという時でも確固たる信頼を持つ資産としても知られています。とはいえ、現物を持つのはなかなかハードルが高いもの。そこで重宝されているのが、金ETFです。金ETFは、金の価格に連動するETFとなっています。金ETFのメリットとしては、以下が挙げられます。
・少額から始められる
金は高いというイメージを持っている方も多いと思います。確かに、1kgのインゴットを購入しようと思ったら数百万円はくだりません。金ETFなら、1口数千円から始めることができます。コツコツ積み立てていくこともできますし、自分の予算に合わせて好きなだけ購入できるのが魅力と言えます。
・手数料が少ない
金を現物で持つとすると、手数料が意外にも大きな負担になり、保管料も結構かかります。それに比べると、金ETFは証券取引会社の手数料に準じるため、比較的安い手数料で取引することができます。コストが少ない分、利益を出しやすくなるのでメリットといえるでしょう。
・リアルタイムで売買できる
金ETFは、証券取引所で売買できるので、取引所が開いている時間ならいつでも売買することができます。金の価格は常に変動しますし、売買したいタイミングですぐに取引できるのは大きな魅力です。株式投資と同様に、指値注文や信用取引をすることができるのも現物にはない利点と言えます。
現物(金地金・金貨)との違い
金の現物を保有したい人は、金地金や地金型金貨が向いています。インゴットや金貨など、現物を手にできる魅力があります。一方で、金ETFに比べると手数料が大きいのがデメリットで、金庫など管理するためのコストもかかります。すぐに換金できる魅力もありますが、コツコツ始めるには向いていません。今まとまったお金があり、金に変えて保管するのであれば現物も良いですが、将来に向けて金に投資するのであれば金ETFや次の紹介する純金積立のほうが向いています。
純金積立との違い
純金積立も、金ETFと同じく少額から金に投資することができます。地金商や証券会社、銀行などで取扱いがあり、月々数千円から好きな価格で設定してコツコツ積み立てていくことができます。ドルコスト平均法でリスクを抑えながら積立でき、将来現物で引き出すことができる業者もあります。手数料や配送料などのコストがかかるので、金ETFとどちらが向いているかは好みと言えます。それぞれの特徴をおさえて、自分にあった金商品を選ぶようにしましょう。
以上、金ETFをテーマに金商品との違いなどを説明しました。保有しているだけでは株のように配当金はもらえませんが、世界的にも金は安定性が高く、魅力の高い商品です。是非興味がある方は、自分にあった方法を選択して始めてみましょう。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしていますので、ぜひ合わせてご覧ください。