人生で貯金ができる時期は3回だけ?
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。お金や貯金について考える上で、切っても切り離せないのがライフプランです。人生におけるイベントとお金の出入りは密接にかかわっています。今回は、人生において貯金ができる時期に焦点を当てて解説していきたいと思います。
人生で貯金ができる時期は3回?
人生で貯金ができる時期というのは、大きく分けて3回といわれています。1つ目が就職して結婚するまでの間、2つ目が結婚して子供ができるまでの間、3つ目が子供が卒業して定年するまでの間です。もちろん、ライフプランも多様化している昨今、必ずしも結婚や出産をするわけではありませんから、全ての人に当てはまる訳ではありません。学生の時に一生懸命アルバイトをして貯金をする人もいれば、おひとり様の老後へ向けて絶えず貯金をしているという人もいます。今回は、一般的なテンプレートの人生を軸に紹介していきますのでご了承ください。
①就職して結婚するまでの間
学生のうちにたくさんアルバイトをしてお金を貯めているという人も結構多くいます。ですが、多くの人が本格的に貯金を始められるのは、社会人になってからでしょう。就職してから結婚するまでの間は、貯金ができる最初の期間といえます。自分でお金を稼ぐことができ、その収入の中からやりくりをするわけですからね。結婚資金など明確な意思を持って貯金する人もいます。一方で、就職して間もない時は収入があまり多くなく、遊びたい時期でもあるために、あまり貯金ができないという声もよく聞きます。毎月数万円ずつでも貯金が出来ていれば素晴らしいことです。自分でお金をコントロールをできる機会として、お金を貯めることに注力するよりは、収支のバランスから家計をやりくりしていく力を身に付ける時期と捉えた方が良いかも知れません。
②結婚して子供ができるまでの間
就職してしばらくして結婚することになると、ここで一旦結婚の費用が掛かります。結婚へ向けて貯金をしていた人は貯金を使い切ってしまう場面かも知れません。ですが、結婚した後から子供ができるまでの期間は、第二の貯金のチャンスともいえます。というのも、独身から既婚者になって家計を持つことで、収入源が増える可能性があるためです。子供ができるまで共働きをすれば、ダブルインカムとなって収入が太くなりますから、貯金に回せるお金も増えていくでしょう。家庭を持つことは、人生の中でお金を使う機会も増えることを意味します。子供が増えれば教育費、マイホームや車を買うなら購入費など、少なくない出費が待っています。これに備えて、コツコツと二人で貯めていくのが良いでしょう。様々なリスクに備えて、保険なども考えたい時期です。
③子供が卒業して定年するまでの間
子供が学校を卒業したころには、また自分自身のためにお金を貯めることができる最後のチャンスとなります。子供が学校に通っているうちは、養育費や生活費などがかさみ、なかなか貯金をすることが出来ません。子供が卒業してから、自身が定年を迎えるまでの間は、老後へ向けて貯金をしましょう。老後2000万円問題が記憶に新しいように、老後に年金だけで暮らしていくことは困難です。退職金がない企業も増えているため、老後の資金計画を改めて考え、しっかりとお金を貯めていくことが大切になります。最近では晩婚化が進んでおり、この期間が少ないご家庭も増えてきています。子供の卒業と親の定年がほぼ近い時期にある場合には、それ以前からコツコツと老後に向けた備えを実践していくことが必要になります。
貯金の必要性
貯金をする上で大切なことは「目的」を持つことです。何のためにお金を貯めたいのか、ハッキリする必要があります。目的を持つことのメリットは、大きく2つあります。
1つ目が、モチベーションの維持につながること。ダイエットと同じで、明確な目標を立てることは継続につながります。海外旅行へ行くために十万円貯める!と決意すれば、それに向かって貯金を進められますよね。貯金をする上で大敵となるのが、挫折です。ただやみくもに貯金をするよりも、目的を持って備えた方が続けやすくなります。
2つ目が、貯金の必要性を考えられること。たとえば、20年後のイベントに向けてお金を貯めていくというのであれば、銀行預金を使って貯金をする必要性というのはあまりありません。つみたてNISAのようなよりお得な制度を活用していったり、貯蓄性のある保険を活用していくという方法が取れます。いざという時のためにお金を貯めておきたいというのであれば、貯金ではなく保険を活用するという手もあります。貯金の目的を明確にすることで、本当に貯金が必要なのか、どんな手段でアプローチするのが最も良いのかを明らかにすることができるのです。
貯金をするのにオススメの方法
一般的に、貯金をするための方法は大きく分けて3つあります。
①支出を見直す
②収入を増やす
③お金で殖やす
このいずれかの選択をしてアプローチすることで、お金を貯めることができます。大事なのは、自分に合った方法を取ることです。
収入はそれなりにあるはずなのに、なぜかお金が貯まらないという人は、生活を見直して無駄な出費をカットしていきましょう。家計簿を付けるなどして現状を把握し、固定費など削減効果の大きい所から本当に必要かどうか吟味すると良いと思います。要らない保険を解約する、格安スマホにする、生産性の低い付き合いを減らす、月額料金のサービスを解約するなど、思い切ってやめることで結構貯金に回せますよ。
生活は質素なのに貯金に回すお金が無いという人は、そもそもの収入が少ない可能性があるので、入ってくるお金を見直しましょう。副業をするのが最も始めやすいですが、今の仕事で将来性が期待できないようであれば転職などを検討するのも一つです。資格を取ってキャリアアップしたり、昇進を目指すのも選択肢といえます。月数万円でも余裕が出来れば、貯金に回すこともできるでしょう。
収入もあって生活もそれなりの水準、だけど銀行預金だけではつまらない!という人は、お金に働いてもらいましょう。今あるお金の一部を、資産運用に回すのです。株や投資信託などは当然、リスクもありますが、ただ銀行に預けるよりは高めのリターンが期待できます。しっかりと仕組みを理解したうえで始めれば、お金の知識も身に付きますし、儲けた分、資産も膨らみます。
以上、人生のおける貯金ができる時期や貯金の方法について詳しく解説しました。人生は人によってさまざまで、一概に言えることではないことを改めて断っておきます。自身のライフプランやライフイベントに合わせて、賢くお金を貯めていけるのが良いですね。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ併せてご覧になっていってくださいね!