国の収入源は税金だけじゃない!競馬や反則金も歳入に?

税金以外の国の収入源について紹介します。

 

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私たちが給与を得て様々な買い物をして家計をやりくりしているように、日本という国もお金のやりくりを行っています。国の財源といって真っ先に思い浮かぶのは「税金」だと思いますが、実は国の財源は税金だけではないって知っていましたか。そこで今回は、意外と知らない国の収入源について解説します。

 

歳入とは?

歳入とは、公的な機関の会計年度における収入のことを指します。歳出と呼ばれる支出に対して、どのようにお金を工面するのかを表したのが歳入と言うことになります。国の収入源、とも言い換えられるでしょう。歳入には、様々な分類の方法があります。使い道による分類で「特定財源」と「一般財源」、自力で集めたかどうかの分類で「自主財源」と「依存財源」、継続的なものかどうかの分類で「経常的収入」と「臨時的収入」というように分けることができます。

そんな国の収入源ともいえる歳入ですが、多くの人は「税金」がその大半を占めていると思っているでしょう。消費税に所得税と、国が徴収する代表と言えば税金ですからね。確かに税金は、歳入の中でもそれなりのウエイトを占めています。しかし実は、国の収入源は決して税金だけではありません。意外と知られていませんが、それ以外にもさまざまな収入があるのです。

 

ちなみに、国の支出である歳出は、社会保障費がトップ、次いで国債費、地方交付税交付金等となっており、この3経費で約7割を占めています。年金や医療のために支出する社会保障費と、国債の償還や利払いのために発生する国債費が年々ウエイトを増しているのが特徴です。それ以外の歳出で言うと、公共事業費防衛費などにも充てられています。

 

 

国の収入源①:税金

国の収入源と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「税金」でしょう。買い物をした時などにかかる身近な消費税、働いて収入がある人が納める所得税、利益を出した企業が納める法人税が代表的な3税と呼ばれ、この3つの財源だけで4~5割のウエイトを占めています。これ以外にも、揮発油税たばこ税、相続税などがありますが、いずれも消費税・所得税・法人税の3税よりもウエイトが少なく、すべてを合わせても約1割となっています。日本の歳出は、税金によって約5割が支えられれているといえます。

 

国の収入源②:税外収入

財源の多くは税金によってカバーされますが、意外と知られていないのがこの「税外収入」です。文字通り、税金以外の収入と言うことで、歳入の約5%を占める収入源となっています。一体どのようなものが該当するでしょうか。さらに具体的に見ていきましょう。

・外国為替資金特別会計受入金

通称「外為特会」と呼ばれる特別会計による受け入れ金です。外為特会は財務大臣が管理しており、為替介入の資金に充てたり、IMFへの出資などに用いられています。外国為替資金の運営によって得た収入というイメージで良いでしょう。

・日本中央競馬会納付金

日本中央競馬会(JRA)は、公営ギャンブルである競馬を開催している団体です。あまりイメージがないかも知れませんが、政府はJRAに対して出資をしており、JRAの儲けはその1/2が国庫納付金として国の一般財源に充てられるのです。ちなみに、宝くじ収益金は実は国ではなく地方自治体の収入源となっています。

・日本銀行納付金

日本銀行が得た利益もその一部が国庫納付金として国の財源になります。日銀の利益は、銀行券を発行する代わりに保有する国債からの利息がほとんどです。政府から見れば、支払った国債の利息がそのまま日銀納付金として戻ってくるということにもなります。

・交通違反金

金額としては少ないですが、反則金や罰金なども国庫に入ります。反則金は地方自治体に割り当てられ、警察庁と相談して予算を立てることになります。罰金は一般財源となります。

・電波使用料

こちらも金額としてはわずかですが、意外と知られていない財源です。電波法に基づいて、国が無線局の免許人から徴収しているお金です。テレビや携帯会社からの収益は安定的な財源となっています。

 

国の収入源③:公債金

様々な税金と税外収入で歳入のうち約6割のウエイトを占めますが、残りの約4割は「公債金」と呼ばれる借金に依存しています。将来世代への負担とも言われますね。国債を発行することによってお金を借り、それによって様々な歳出を支えている訳です。なお、この借金に対しては当然ながら利払いや償還が訪れます。この国債費は歳出の中でも2番手のウエイトを占めています。

 

 

以上、国の収入源について解説しました。税金や公債金については理解があっても、競馬や反則金なども歳入の中にあるというのは意外ですよね。私たちが暮らしている国のお金のことですから、ぜひとも理解しておきたいところです。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ併せてご覧になっていってくださいね。

安売りで「お一人様〇点限り」(個数制限)が多い3つの理由とは?

車検で必ずかかる費用(法定費用)とは?FPが項目を徹底紹介

1件のコメント

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です