節約の敵ともいえる「ステルス医療費」について解説します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。先日、テレビを見ていたら「ステルス医療費」という言葉を目にしました。FPとして節約などをテーマにしている私にとって、この言葉はなるほどな、と感じました。市販薬を服用したり自分で症状を判断したりする、全ての人にかかわる問題だと思います。そこで今回は、ステルス医療費についてその概要や対処法について解説します。
ステルス医療費とは?
ステルス医療費という言葉は、「隠れた医療費」「目に見えない医療費」とも呼ばれ、知らないところで負担となっている医療費のことを指します。ステルスというと、ステルス戦闘機やステルスマーケティングという言葉で聞いたことがあるかもしれませんが、目に見えないということを表す言葉です。医療費の中でも、以下のようなものを、ステルス医療費と呼びます。
・慢性的な不調に対する市販薬代
慢性的な不調に対して、市販薬でどうにかしようとする人が多くいます。実際私も、普段からお腹の調子がよくないので整腸薬は常備していますし、副鼻腔炎体質なので体調が悪くなると漢方を飲んでいます。医者に行くのが面倒くさくて、少し高くても市販薬で済ませている人も多いでしょう。年間で見ると、結構な負担になっていることも珍しくありません。
・医者にかからず悪化したことによる手術代や治療費
本来病院に通っていれば少ない処方せんで済んだところを、病院に行かずに長らく放置し、悪化してしまったためにかえって多額の手術代や治療費が必要となったケースも、ステルス医療費に該当します。病院嫌いの人も一定数いますが、大きな負担を避けるためには早目の対処が求められます。
・改善が見られず通っている整骨院代や薬代
腰痛や肩こりなどでマッサージや整骨院に通い続けている人もいます。一定の効果は認められるかもしれませんが、病院に行ったら別の病気が原因だった、なんてこともあります。早く病院に通っていればすぐに治り、整骨院代を支払う必要がなかったかもしれません。生活習慣を改善することで避けられる医療費も、ステルス医療費ともいうことができるでしょう。
ステルス医療費を減らす方法
知らないところで大きな負担となっているステルス医療費ですが、それらを減らすためにはどうすれば良いでしょうか。ただ見直すだけでなく、以下のような点を意識すると良いでしょう。
・体の不調を感じたら病院に行く
ステルス医療費は、市販薬や整骨院などに割かれるお金が多くを占めます。病院に行かないことによって発生するこれらの費用を抑えるためには、なるべく早めに病院へ行くことが大切です。大事に至ることも避けることができますし、無駄な出費を抑えることができます。
・市販の薬に頼らない
市販の薬は、ステルス医療費の代表です。当然、必要なものもありますが、無くても良いものにお金をかけるのはもったいないといえます。また、処方せんの方が健康保険が適用されて安く手に入ることも多いので、病院にかかった方が損をしないことも多くあります。
・毎年かかっている医療費を管理する
ステルス医療費を減らすためには、正しい数字を把握することが大切です。見えない医療費というわけですから、見えるようにすればいかに負担が大きいかが分かります。年間でかかってくるステルス医療費を把握し、それらの出費が適正かどうかを判断しましょう。
節約するなら固定費から
ステルス医療費は、家計を圧迫する一つの要因です。多くの人が節約をしたいと考える中で、ステルス医療費は最大の敵といえるのです。ほかにも、節約したいと思ったら、家計を今一度見直してみて、さまざまな改善行動をとりましょう。節約というと、交際費などの変動費をどうにか減らそうと努力しがちですが、実は「固定費」を見直す方が節約には効果的です。毎月固定でかかっている費用を、改めて本当に必要かどうか見直してみましょう。家賃などいきなりは変えられないものも多いですが、携帯代や保険料などカットできるものもあります。
以上、ステルス医療費について詳しく解説しました。知らないところで負担となっている衣料費ということで、心当たりがある方も多かったかと思います。ぜひ今一度家計を見直してみましょう。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。節約に関する記事も多くあげているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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