投資詐欺に騙されやすい人の特徴と引っかからないための対策を解説!

投資詐欺に引っかかりやすい人と対策を紹介します。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。テレビを見ていると、時々流れる詐欺被害のニュース。高齢者を狙ったものから、若者をターゲットにしたものまで多くありますが、特に被害額が大きくなりやすい「投資詐欺」には気を付ける必要があります。そこで今回は、投資詐欺をテーマに、騙されやすい人の特徴と引っかからないための対策を紹介します。自分自身の身を守ることはもちろん、周囲の人たちが被害に遭わないためにもぜひ知っておきましょう。

 

投資詐欺とは?

投資詐欺とは、株式投資や不動産投資などに対してさまざまな謳い文句でお金を集め、実際にお金を出してくれた人に対して、当初の話通りにはお金を返さないなど、投資に関わる詐欺のことを指します。多くの場合、うまい話で持ち掛けてきて、いざ投資をすると、話が立ち消えたり勧誘した業者が失踪したりして、お金を回収できません。ネットの普及で投資が手軽にできるようになったこと、仮想通貨などの新たな投資商品が登場したこと、情報や知識の少ない高齢者が増加したことなどを背景に、オレオレ詐欺や還付金詐欺などと同様に、多くの被害が報告されています。

 

投資詐欺の具体事例

投資詐欺でよく報告される具体事例について見ていきましょう。なお、ここで紹介や言及している全てが詐欺であるとは限りませんので、ご注意ください。

・ファンドや新規事業への出資

投資詐欺で多いのが、何らかの事業に対して出資をしないか、という勧誘です。利回りの高さや元本保証など魅力的なメリットばかりを並べられるためつい投資してしまいそうになりますが、ふたを開けてみればリターンが得られたのは最初だけで、その後音信不通になって資金の回収ができなくなった、なんてケースは珍しくありません。

・未公開株

未公開株とは、まだ上場していない株式のことで、上場後に大きな利益を得られる可能性を秘めた株のことです。確かに魅力的な側面はあるものの、相当なリスクを伴い、初心者が手を出すにはややハードルが高いといえます。そこに付け込んで、詐欺師が根拠のない話を持ち出して、投資を勧誘してくることも多いので警戒が必要です。

・なりすまし

なりすましと一言でいっても多くの手口がありますが、投資関連で多いのが、親族になりすますケースと、銀行員や証券会社の営業になりすますケースです。自分の親族になりすまし「投資に失敗したからお金を貸してほしい」などと近寄ってくる、オレオレ詐欺に近い手口のものもあれば、銀行員や証券会社の営業などになりすまして「お客様の口座残高が不足している」などと言って入金させるケースもあります。

なお、ここで紹介したもの以外にも、投資に関連した詐欺は多くあります。退職金などの大金を手にした高齢者を狙ったアポ電や、不動産投資の話を持ち掛けるタイプの詐欺、投資のテクニックを高額で伝授するマルチ商法や、高額な投資セミナーなど、挙げればキリがありません。さまざまな詐欺の手口を知っておくことで対策になる面もあるため、情報収集をしておくことも大切といえるでしょう。

 

投資詐欺に騙されやすい人とは?

投資詐欺の実態について見てきたところで、ここからは投資詐欺に騙されやすい人を紹介します。自分が当てはまりそうだと感じたら、十分に注意しましょう。

意志が弱く周りに流されやすい人

決断力が弱い人は、詐欺師の巧みな話術によって流されてしまう危険性があります。意志が強く、ハッキリとモノを言うことは自分の身を守ることにも繋がります。自分が優柔不断で判断能力がないと感じる場合には、信頼できる友人などに相談できる環境を常に整えておくと良いでしょう。

知識は無いが投資に興味がある人

投資詐欺に騙される人の多くは、投資に対して知識が十分にありません。にもかかわらず、投資に対してほんの少しの興味があるケースも多いです。興味があるのは悪いことではありませんが、実際に投資を行うのであれば、事前によく勉強するなどして、正しい判断ができる知識を身に付けておきましょう。

お金に困っている人

投資詐欺は、いわゆる「うまい話」で釣ってきます。お金に困窮している人にとって、簡単にお金を増やせそうな儲け話を出されると、判断能力が鈍ってしまう恐れがあります。中には、借金をさせようとする悪質なケースもあるので、お金に困っていようとも正しい判断ができているか常に自問自答するようにしましょう。

余裕資金がある人

お金に困っている人もさることながら、退職金などを手にして余裕資金がある人に対しても詐欺師はうまい話を持ち掛けてきます。余裕資金ができると、少しぐらい投資してみても良いか、と判断能力が鈍る可能性があります。余裕資金とはいえ、自分の大事な資産ですからよく考えるようにしたいものです。

 

投資詐欺に引っかからないための対策

投資詐欺に騙されやすい人の特徴について理解したところで、ここからは投資詐欺に引っかからないための具体的な対策を見ていきましょう。あくまで一つの方法に過ぎないので必ずしも詐欺を防止できるものではありませんが、意識するとしないとではかなり違うと思います。

投資に「元本保証」はないと心得る

投資詐欺の多くのケースで使われる文句に「元本保証」という言葉があります。元本保証は、投資したお金を下回らない、つまり損をしないということを意味するわけですが、FPである私から言わせてみれば、元本保証される投資商品なんて数えるほどしかありません。それも、銀行預金に代表されるように、利回りが極めて低いものばかり。大きなリターンが得られるものは、たいてい大きなリスクが伴います。投資に「元本保証」はないと知っておけば、騙されることもないでしょう。

勧誘者の信用度を調べる

投資詐欺は情報収集能力があれば防げるものもあります。たとえば、私の携帯電話にもよく知らない電話番号から電話がかかってきます。基本的に出ないようにしており、あとから電話番号で検索をかけると、不動産投資業者だったりすることが多々あります。その場で判断をせず、必ず勧誘者の信用度を調べてから判断するようにしましょう。自分で調べる力がなかったり情報を見極める術を持たなかったりする高齢者ほど投資詐欺に引っかかりやすいので、注意しましょう。

お金に関する知識を身に付ける

投資詐欺を防ぐための最大の対策法は、知識を身に付けることです。投資に元本保証がないことについてもある程度の知識があれば知っていますし、利回りの相場を知っていれば、あまりにかけ離れた美味しい話なども「怪しいな」と判断できます。詐欺師は、情報や知識のない弱い立場の人を狙ってきます。お金に関する正しい知識さえ身に付けてしまえば、騙されずに立ち回ることができるでしょう。

 

以上、投資詐欺をテーマに紹介しました。大事な資産を狙う詐欺から自分の身を守るためにも、今回紹介したような立ち回りを常に意識できると良いですよね。特に、投資に参加する以上、基本的な知識を身に付けることは必要不可欠です。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。基礎知識を身に付けるために役立てていただければ嬉しいです。

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