早期退職したいけどお金が心配?アーリーリタイアのメリットと注意点

早期退職についてのお金の問題を解説します。

 

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。老後資金の心配などから定年まで会社員として働き続けるという人もいる一方で、老後のセカンドライフを重視して早期退職を検討しているという人もいます。実際のところ、早期退職をすることによってお金の面で困ることは無いのでしょうか。そこで今回は、早期退職におけるお金の不安や対策について解説します。

 

早期退職とは?

早期退職(アーリーリタイア)とは、文字通り、定年を待たずに退職をすることを指します。早期退職と一言でいっても、選択定年希望退職があります。選択定年は、会社の制度の下で自分自身で早めに退職することをを言い、希望退職は、会社側が人員整理などで早期退職者を募るケースが多いです。選択定年は自己都合退職になりますが、希望退職は会社都合退職になり、若干扱いが異なりますが、いずれも早期退職の手段として知られています。

 

早期退職のメリット

早期退職のメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

定年退職よりも退職金が多く得られる

早期退職をすると、定年退職するよりも多くの退職金をもらうことができます。割り増し分がどれくらいかは企業によって異なりますが、多めにもらった分を使って老後資金に回したり趣味に使ったりすることができます。

老後の楽しみを早目に享受できる

早期退職は、仕事を辞めるタイミングを早めることを意味しますので、老後の生活を早めに手に入れることができます。夢がある人や趣味が多い人などは、仕事から離れて時間ができることで老後の楽しみを存分に味わうことができるでしょう。

 

早期退職のお金の注意点

早期退職にはメリットも多い一方で、とりわけお金の面で注意することも多いのでよく押さえておきましょう。

退職後の定期収入が無くなる

早期退職をすると、当然ながら定年まで働く予定だったものが無くなりますので、その後の定期的な給与を得られなくなります。退職金が多めに得られるとはいえ、その後の定期収入が無くなることを考えると、早期退職の方がトータルでもらえるお金が少なくなること覚悟する必要があります。

厚生年金の支給額が少なくなる

サラリーマンとして企業に雇われ給与をもらっている内は、厚生年金の保険料を納めています。厚生年金は納めた時間が長い分だけ、将来もられる年金が多くなります。早期退職によって納める期間が短くなったことで、支給額が減ってしまう可能性が考えられます。

他にも、家族の理解を得なくてはならない、肩書が無くなる、会社員としての付き合いが無くなる、運動不足など健康的な心配、などさまざまなデメリットも想定されます。自身の価値観や状況に応じて、しっかりと吟味する必要があるといえます。

 

早期退職する場合のお金の対策

早期退職をして老後を豊かに過ごしたいと考える人も少なくないでしょう。ただし、すでに紹介している通り、金銭面でのデメリットは少なからずありますので、思い付きで早期退職をするのは賢明ではありません。早期退職を考えているのであれば、お金の面で対策が必要です。FPとして提案できる3つのお金の対策を紹介します。

①バイトなどで収入を支える

正社員を退職後、バイトとして違う仕事を続けるというのも一つです。さすがに毎日働いては早期退職する意味が無いので、週2回など私生活とのバランスを考えるのが良いでしょう。月数万円でも収入があるのは心強いですし、突然身体や頭がなまるのを防ぐことができます。

②退職前にコツコツ貯金をしておく

早期退職を考えているのであれば、それまでになるべく貯金をしておくことをオススメします。急激に収入を減ることを考えれば、ある程度貯金が無いと不安でしょう。貯金がゼロであったり、突然思い付きで辞めたりするのは賢明ではありません。

③退職金はまとめて資産運用をする

早期退職で得た退職金などのまとまったお金は、なるべく運用したいところ。株や投資信託の資産運用で年利3%を目指すとした場合、1000万円で30万円が手に入ります。銀行に預けてもほぼ利息が付かないような状況ですから、まとまったお金の利点を生かして運用で少しでも増やしておくのが良いと言えるでしょう。

 

以上、早期退職のメリットや注意点について解説しました。どうせなら、自分のやりたいこともお金の安心もどちらも得たいですよね。早期退職をする人は計画的に進めていきましょう。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ併せてご覧になっていってくださいね。

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