たばこ1箱にかかる税金について解説します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。最近では世間的な禁煙が進み、喫煙ルームの撤去や分煙を徹底する飲食店なども増加してきています。たばこを吸う人にとっては厳しい局面に突入しているといえますが、その中でも最も厳しいといえるのたばこの価格に直接かかわる「たばこ税」でしょう。実は、たばこ1箱あたりとんでもない税金が課せられているのです! そこで今回は、たばこ1箱にかかる税金をテーマに詳しく紹介します。
たばこ税とは?
たばこ税とは、たばこの消費に対して課される消費税のことです。1984年にたばこ専売制度が廃止され、民営化されたことで、日本たばこ産業株式会社にたばこ消費税が課されることになり、さらに1989年の消費税創設によって、たばこ税に改称されました。国税と地方税を含んでいます。たばこ税は、一般会計の財源となり、様々な用途に使われています。
たばこにかかる税金の種類
たばこの価格には、大きく4つの税金が課せられています。
①国たばこ税
国たばこ税とは、文字通り国税のたばこ税です。85年に専売公社が民営化して設けられた国税です。
②地方たばこ税
地方たばこ税は、文字通り地方税のたばこ税です。道府県たばこ税と市町村たばこ税とに分類されます。
③たばこ特別税
たばこ特別税は、一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律に基づいて、平成10年から当分の間課されている税金です。
④消費税
たばこの消費税は内税となっており、たばこ税がメーカーが納入義務を負うのに対し、消費税は小売店などが納入義務を負うこととなっています。
たばこ1箱あたりにかかる税金は何割?
たばこはご存知の通り、相当重い税負担となっています。JTのホームページによると、1箱490円のたばこには、国たばこ税が116.04円、地方たばこ税が132.44円、たばこ特別税が16.4円、消費税が44.54円となっており、税負担は約310円、税率は約63%となっています。たばこ1箱あたり6割超が税金というのは驚きですよね。材料費やメーカーの収入はそれ以外の4割でカバーしていることになりますから、原価が低いことも分かります。
ちなみに、たばこと並んで税負担が重いのがお酒です。お酒には、酒税という税金が課せられており、お酒の種類によっても税率が異なりますが、最も高いのがビールで、税金は45%超といわれています。ちなみに、意外と知られていませんが、車に乗るために必要なガソリンにもガソリン税や石油税など多額の税金が課されています。レギュラーガソリンで約45%の税金を負担していることになるのです。ただ、こうしたお酒やガソリンよりも、たばこの方が税率が高いことが分かります。
今後も値上げが続く可能性はある
たばこ税は年間2兆円を超える貴重な財源となっています。一方で、健康増進法など喫煙者に対する風向きは日に日に厳しくなっているのも事実です。これまでもたばこは値上げの対象とされてきましたが、今後も値上げが続く可能性は十分に考えられます。たとえば、税率だけで見るなら、デンマークやポルトガルなどは8割以上の税負担となっていますし、たばこの価格で見るなら、オーストラリアやニュージーランドなどは2000円近い価格となっています。こうしてみると日本はまだ1箱500円程度で、税負担も6割ですから、今後も値上げされる余地は残されているといえるでしょう。
以上、たばこ1箱にかかる税金をテーマに詳しく解説しました。たばこは、日本で売られている物の中でもトップクラスに税率が高いことが分かったかと思います。当ブログでは、他にもお金にまつわる豆知識などの記事をアップしています。ぜひ併せてご覧になっていってくださいね!
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