配当利回りが高い株は危険!?高利回り銘柄のデメリットや注意点を解説

配当利回りが高い株の注意点について詳しく解説します。

 

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私たちは株式投資をする際に、さまざまな指標を参考にしますが、インカムゲインに直接かかわるものとして注目度が高いのが「配当利回り」でしょう。高利回りであるほど魅力的な株のように思えますが、実は配当利回りが高いからと言って良いとは限らないのをご存知でしょうか。そこで今回は、高利回り銘柄のデメリットや注意点について詳しく解説します。

 

配当利回りとは?

配当利回りとは、株価に対して1年間でどれくらいの配当を得ることができるかを表した指標です。「配当÷株価×100%」で求めることができ、たとえば、100株で1万円の企業が、年間200円の配当をした場合、配当利回りは200÷10000×100%で、2%ということになります。配当利回りが高いほど投資家に対するインカムゲインのリターンが大きいといえますが、株価の変動でも大きく左右されます。投資家へのリターンという点では、配当の他に株主優待もあり、それを加えた利回りで判断する見方もあります。

 

高利回り銘柄のデメリットと注意点

高利回り銘柄のデメリットと注意点として、大きく3つ挙げられます。

・株価の下落によって高利回りに見えるだけの可能性もある

利回りの計算は、配当と株価の関係で行われます。当然、分子である配当が高くなれば高利回りになりますが、一方で、分母である株価が下がることでも利回りは上がります。利回りが高いからといって飛びついた銘柄が、実は下落基調だったなんてことは珍しくありません。記憶に新しい新型コロナウイルスの暴落では、ほぼすべての企業の株が下落し、どこの株も高利回りになりました。利回りだけみればどこも魅力的なわけですが、当然、コロナショックで売られている訳ですから、その点だけを見ていると大ヤケドすることになります。

・減配時に暴落するリスクがある

投資家からの評価である株価に対して、配当が高いということは、会社側が配当に対して無理をしている可能性があります。業績はきちんと右肩上がりになっているか、配当性向(利益に対する配当の割合)は高すぎないか、今一度よく確認しましょう。企業が無理をしている場合、減配する可能性も考えられます。高利回りの株は、減配すると手放す投資家が増えるため、株価も暴落するリスクがあります。投資をする上で、今あるデータから将来的にどうなるかを考えることはきわめて重要です。

・株価の成長が鈍い可能性がある

株式投資で利益を得る方法には、インカムゲインとキャピタルゲインがあります。インカムゲインは、配当や株主優待など保有していることでもらえる収入で、キャピタルゲインは株価の上昇によって得られる収入のことを指します。高配当株というのは、そもそも多くの投資家に買われやすく、確かに株価も下支えされていることが多いのですが、逆に多くの成長株に比べるとその成長は見劣りすることが多いです。多くの株が上昇トレンドにある状況でも、鈍い動きをすることが珍しくありません。長期保有するのであれば良いですが、短期売買で株価変動の利ザヤを得るのであれば高利回り株は向かないといえます。

 

高利回りの理由をチェックしよう!

初心者の中には、配当利回りが高いランキングなどを使って投資銘柄を決める方がいますが、利回りだけを見て決めるのは危険です。すでに紹介した通り、利回りは株価によっても影響を受けるため、なぜ高利回りなのかをよく確認する必要があります。不祥事は起こしていないか、配当性向はどうか、など複合的に判断して銘柄を選ぶようにしましょう。

個人的にオススメなのは、今高利回りの銘柄に投資するのではなく、今後高利回りになると期待される銘柄を買うことです。配当利回り2~3%程度の企業が無難でしょう。配当性向などから株主への還元姿勢が見て取れ、かつ今後、増配や業績アップの期待が持てる企業に投資をするのです。そうすれば、減配のリスクも回避できますし、株価の成長も期待できます。高利回りの株は注目されやすいですから、そうした今後高利回りになりそうな企業を見つけて投資するのがオススメです。

 

以上、配当利回りが高い銘柄の注意点について解説しました。特に初心者は、高利回りと言う言葉だけに釣られてしまいがちですが、その奥に隠れた理由までチェックする必要があります。当ブログでは、他にも投資に関する記事お金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ併せてご覧になっていってくださいね!

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