入院した後でも保険に入ることができるのかについて解説します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私たちが病気やケガをして入院した際に、給付金や保険金がもらえる医療保険。保険には加入していた方が、いざという時に家計への負担を少なくすることができます。とはいえ、病気やケガをする前には、「自分は大丈夫」と考えて、保険で備えるという考えに至る人は意外と少ないもの。入院した後や病気にかかってから保険に入ることってできるのでしょうか? 今回は、医療費を少しでも減らすためのポイントを交えながら詳しく解説します。
入院した後でも保険に入れる?
医療保険に加入しておらず、入院した後に医療費の負担が心配に思う人もいるでしょう。入院した後であっても、保険に入ることはできるのでしょうか。結論から言うと、入院後にその病気やケガに対する保険に加入するのは不可能です。医療保険はもちろん、生命保険も難しいでしょう。保険に加入する際には、自身の健康状態等について告知をする必要があります。正直に告知をすれば、ここで多くの場合審査が通らないので、加入することはできません。告知をする際に入院していることを隠せば良い、と思う方もいるかもしれませんが、告知義務違反が発覚すると契約が解除されることになるので気を付けましょう。
保険というのは、そもそもリスクに対して共同で備えるためのもの。保険に加入しても、入院をしない人もいれば、入院をする人もいます。困った人を助け支え合うという意味合いがあるので、入院してから加入するというのはマナー違反ともいえますね。不摂生だから数年以内に病気になりそう、とか、数ヶ月後の仕事はケガを負うリスクが多い、といったようなケースで活用するのは良いですが、入院した後に保険に加入するのは無理と考えましょう。
入院が決まっている場合は保険に入れる?
既に入院している訳ではないが、病気などでこの後入院することが決まっている場合は、保険に入ることができるでしょうか。多くの医療保険では、3カ月以内の診察などについて告知する義務があるとされています。もし加入しようと考えている時点で、入院が予定されているのであれば、3カ月以内に医師の診察を受けているはずなので、告知事項に該当して加入ができない可能性が高いです。重要な事項を隠して告知義務違反に該当すると、契約解除になることもあるので注意しましょう。軽微なものや健康状態が問われない無選択型保険などは、入院が予定されている場合でも加入できる可能性がありますが、給付の制限や保障が薄いなどのデメリットも多くなります。状況によっても異なるので、気になる場合には個別に保険会社に聞いてみるのが良いでしょう。
医療費を少しでも減らすためのポイント
医療保険に加入していないことで、入院後の出費が負担となる人もいるでしょう。確かに、保険に加入していないと医療費自体のコストは大きくなります。一方で、医療費については知らないと損をする制度もあります。ここでは、医療費の負担を少しでも減らすためのポイントをいくつか紹介します。
・高額療養費制度を利用する
民間の医療保険に加入していなくても、日本に住む全ての人は健康保険か国民健康保険に加入しています。健康保険のおかげで、医療費の自己負担額は数割で済むわけですが、他にも高額療養費制度などお得な制度があります。高額療養費制度は、その月の医療費の自己負担が一定額を超えた分が還付される制度で、医療費の負担が一定以上重くならないようになっています。
・医療費控除を利用する
高額療養費制度は、医療費が一定額を超えた場合に還付される制度ですが、医療費控除とは、医療費の負担が重かった年の所得税などの税負担が軽くなる制度です。具体的には、高額療養費制度など給付金で補填された金額を除き、医療費が10万円を超えた部分が所得控除となります。課税される所得が減ることを意味するので、節税につながります。生計を一にする親族などの医療費も合算できますが、医療費控除を受けるためには確定申告をする必要があります。
・退院後は保険の加入を検討しよう
保険はリスク管理に有用な手段です。今後も万が一の際に医療費の負担が心配事になるようであれば、少しでも医療保険に加入しておいた方が安心でしょう。今回の入院が一時的なものであれば落ち着いたタイミングで加入を検討するのも良いですし、もし後遺症など将来的な影響が出た場合でも、持病があっても加入できる保険商品も多くあります。保険の重要性に気が付いたのを良い経験と考え、保険の加入を見直す機会としましょう。
以上、入院した後でも保険に入れるのかをテーマに詳しく解説しました。万が一に備えたリスク管理として医療保険はとても有用な選択肢です。当ブログでは、保険を始めとして、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ併せて参考にしていってくださいね!
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