離婚する時にかかる費用ともらえるお金とは?

離婚に関わるお金のことについての記事です。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。人生の中で結婚というのは大きなイベントですが、一緒に暮らしていく内にウマが合わず、残念ながら離婚という選択をしてしまうカップルがいます。しかし、結婚する際にさまざまな費用がかかることは前の記事で紹介しましたが、離婚の際にも意外と費用が掛かります。その一方で、財産分与などお金をもらえるケースもあります。そこで今回は、離婚に関するお金のあれこれを紹介します。

離婚する夫婦は意外と多い

平成28年の厚生労働省の人口動態統計を見ると、年間約62万組のカップルが結婚するのに対して、約22万組の夫婦が離婚していることが分かります。その年によって数値は変わる正しい表現ではありませんが、分かりやすく例えるなら、3組に1組が離婚しているとも言われています。離婚をする際には、一般的にお互いがお金のことを相談し、子供がいる場合には親権や今後の養育費をどうするかを話し合います。人生の中でも大きな決断といえる離婚には、思わぬ費用が掛かることも珍しくありません。離婚や別居の際にかかる費用について、詳しく見ていきましょう。

離婚や別居時にかかる費用

・引っ越し

離婚や別居をすると、一方が家を出ていくか、お互いが別のところへ行くかします。引っ越し費用は、一般に家賃の3~5ヶ月分かかるといわれており、意外な出費となります。専業主婦やパートの場合、年収が少ないうえに社会的信用度が低いため、部屋を借りるのに一苦労する可能性も考えられます。

・新生活の費用

引っ越し先で新生活を始めるためには、家具や家電をまた揃える必要があります。別れるときに使っていたものを持っていくことで節約できますが、別れた相手と使っていたものを持っていくのに抵抗がある人もいるでしょう。また、離婚によって世帯収入が下がることを見越して、当面の生活費は確保しておく必要はあります。実家に戻る人はこの出費を抑えられます。

・子供の転校

子供がいる場合には、子供の転校も視野に入れなくてはいけません。転校となると、新しい学校での教材費や制服代などが発生します。また、転校以後も子供の養育費は大きな出費となるので、お互いでよく話し合いましょう。子供のいる夫婦が離婚する時には、子供のことまで考える必要があります。

・弁護士費用

二人で話し合って納得したうえでの離婚であれば必要ありませんが、もし調停離婚や判決離婚によって離婚した場合には、弁護士費用が必要です。自治体のサービスや法テラスを使うことで無料で相談できるところもありますが、話し合いが長期化して裁判を行うと裁判費用も発生します。

・慰謝料

離婚における慰謝料は、離婚の原因を作った人が支払う必要があります。収入や原因にもよりますが、一般的には少なくとも50万以上かかるといわれています。ただし、収入がないなどの理由で実際にはお金が支払えないケースもあります。

離婚でお金をもらえる?

離婚時には色々なコストがかかることが分かったと思いますが、一方でお金をもらえるケースもあります。それが「財産分与」です。財産分与とは、婚姻期間に築いた財産は、二人の共有財産とみなされ、離婚時には原則として2分の1にするというものです。収入があって家計を支えていた方からすればズルい!と思うかも知れませんが、結婚するということはお財布も1つにするということです。仮に一方だけが稼いだお金であっても、別れるときは二人のお金ということになるのです。なお、分けるお金は金融資産に加えて、家や車なども対象となります。ケースによって異なることもあるので、分からない場合は個別に弁護士に相談すると良いでしょう。

それから「年金分割」というものがあります。年金分割は、婚姻期間に支払った保険料分の年金を老後にもらえるよう分けるというものです。婚姻期間に厚生年金に加入していた場合が対象です。また他にもらえるお金としては、慰謝料養育費があります。慰謝料は、離婚の原因を作っていない方がもらうことができます。また、養育費は原則として、親権者になった方が子供が自立するまで受け取れます。子供の年齢や夫婦の収入などによって変わってくるので、話し合いで決めるのが普通です。

支給制度や助成制度を活用!

離婚して子供の親権を得た場合、ひとりで子供を育てていくのはきついもの。そこで、ひとり親家庭向けに公的な支援が法律で定められています。たとえば、所得が一定以下の場合に月額数万円が支給される「児童扶養手当」や、同じく所得が一定以下の場合に医療費の自己負担額の一部を助成する「ひとり親家庭等医療費助成制度」が挙げられます。ほかにも、自治体ごとに様々な支援が用意されています。また、税金の面でも寡婦控除などで有利に働くので、シングルマザーやシングルファザーはぜひ利用しましょう。

以上、離婚の際にかかる費用ともらえるお金について紹介しました!当ブログでは、他にもお金にまつわる記事をたくさんアップしているので、ぜひ合わせてご覧になってみてくださいね。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です