海外に移住しても、日本の年金はもらえる? 海外移住のお金のあれこれ

海外移住しても年金はもらえるのか?についての記事です。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。退職後にスローライフを求めて、海外移住するケースをよく見かけますが、皆さんが心配されるのが「海外移住で、支払っていた年金は無駄にならないのか?」ということです。そこで今回は、海外移住した際の年金についてと、その他の生命保険やクレジットカードはどうなるのかについて紹介します。

 

セカンドライフで海外に移住する人も多い

最近では、日本国内を出て海外に移住する人も珍しくなくなりました。特に、定年退職を迎えた後に、第二の人生として海外に移住する人が増えてきています。海外に移住することによって得られるメリットは、主に次の3つです。

・日本よりも物価が安い
・日本より税率が低い
・スローライフを満喫できる

物価や税率などが安いことから、若い内に貯めておいたお金でも十分に第二の人生を満喫できます。また、日本よりも気候の温かい国や自然の豊かな国も多く、定年退職後に海外へ移住する人も少なくありません。しかし、気になるのが「年金」についてです。働き盛りの時に納めていた保険料はどうなってしまうのでしょうか?

 

 

海外移住で年金はどうなる?

定年退職後に海外に移住したとして、日本で納めていた年金はもらうことができるのでしょうか? 結論から言えば、海外に移住したとしても年金制度は継続して受けられ、年金を受け取ることができます。年金は自動でもらえるものではないので、年金の受給資格が発生したタイミングで、年金請求手続きを行います。なお、海外に移住したタイミングが20~60歳の場合では、年金の保険料を支払う義務がなくなります。ただし保険料を支払わないと、老後にもらえる年金がなくなってしまうので、任意加入しておくことがオススメです。これらの手続きは、移住前に国内で行っておいた方が便利でしょう。

また、一部の協定相手国では、仮に年金をもらうために必要な期間を満たしていない場合でも、移住先の国で加入していれば期間を合算できることがあります。アメリカやドイツなどが、社会保障制度について協定を結んでいる国の一例です。年金の加入期間さえ満たしていれば、将来的に移住していても年金を受け取ることができるので、移住の前にきちんと確認しておきましょう。物価が安い国なら、年金を中心にして生活していくことも夢ではありません。

 

海外移住にまつわるお金について

海外移住にあたっては、日本で使っていたお金に関するサービスなどが使えなくなる可能性が考えられます。以下に一例を紹介しているので、参考にしてみてください。

・銀行口座

銀行口座は、各金融機関によっても様々ですが、日本に住所がないと使えないところもあります。しかしだからといって全て解約してしまうと、年金などの支払いが出来なくなります。海外に住所があっても使用できる金融機関を探し、日本国内の銀行口座は保有しておきましょう。

・生命保険

国内での事故や病気にしか適用されない生命保険は、解約した方が良いでしょう。ただし一部の生命保険では、海外でも適用することが可能です。引き続き、日本円で支払い続けることができるのであれば、加入し続けることができます。ただし、保険金も日本円で支払われるため、日本の銀行口座を保有している必要があります。

・クレジットカード

クレジットカードは今まで使用していたものを使えますが、更新や新規契約の際には、日本国内に住所がないと断られるケースもあります。年金などと同じく、日本の口座から引き落としている場合は日本のクレジットカードの方が都合が良いでしょう。移住先で作ることもできますが、日本の口座から引き落としにすると為替や手数料の関係で大きく損をすることもあるので注意です。

・所有する不動産

所有する不動産にかかる固定資産税などは当然継続して発生します。また、不動産を賃貸として貸している場合には、不動産所得を正しく確定申告する必要があります。日本に住んでいる時よりも複雑になり、税金上でトラブルになることも少なくないので注意しましょう。こうした手続きが面倒な場合には、海外在住前に売却してしまうのも一つの手です。

 

以上、海外移住にかかる年金とその他のお金のことについて紹介しました。今回はザックリ紹介した程度ですので、それぞれどういった手続きを踏む必要があるのかについては、各サービス会社や金融機関、自治体に個別に問い合わせるようにしましょう。お金の心配を無くして、安心してセカンドライフを楽しみたいですね!

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