せどり副業について詳しく紹介します。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私の記事でもよく副業を取り上げているように、昨今は老後への心配や企業の副業解禁などの流れから、副業ブームが到来しているとも言われています。その副業の中でも、大きく稼いでいる人がいて注目されているのが「せどり」です。一体どんな副業なのか、メリットとデメリットを合わせて紹介します。
せどりとは?
せどりとは、安く売っているものを仕入れて高く売ることでその利ザヤを儲ける商売です。分かりやすい言葉で言ってしまえば「転売」ですね。もともとせどりは、古本を転売する人から生まれた言葉で、掘り出し物の古本を安く買い取って、それを欲しい人に高く売って商売していた人を指します。現在では、Amazonやメルカリの台頭によって、サラリーマンでも副業としてせどりを行うケースが増えており、古本のみならず、CDやゲームソフト、カードゲーム、電化製品など多くのアイテムを転売して儲ける人が増えています。
皆さんも経験があると思いますが、モノには「プレミア」が付くことがあります。たとえば、突然テレビで特集されて注目が集まったり、もともとレアリティが高くごく少数の人しか入手できなかったりと、様々な要素でモノは定価以上の値段が付くことがあります。最近の例で言うと、平成の次の新元号である「令和」が発表された時に、街で配られていた令和のラベルのしてあるコカ・コーラが、フリマアプリで1万円以上の高値をつけることがありました。せどりをする人は、こうしたプレミアがつくものにいち早く目を付けて、率先してできるだけ多くの入手を行い、転売するということをしているのです。
せどりのメリット
・プレミア次第では大きな利益になることがある
先の例で紹介した、令和のラベルがされたコカ・コーラの入手金額は、無料で配布したので0円です。それに対して、販売価格は、1万円以上。モラル的には怪しいですが、仮にこの無料配布のコーラを100本入手出来ていれば、100万円の売上を上げることができます。こうして見ると、当たれば大きな利益を上げられる副業といえます。実際には、数百円や数千円の利ザヤをコツコツ積み重ねていく商売ですが、こうしたプレミア次第では夢のある副業ともいえるでしょいう。
・通勤時間や帰宅時間を使って取り組める
せどりの副業に必要な作業は、主に仕入れと出品作業です。仕入れは、フリマアプリなどを使って行う場合もありますが、実際に店舗に出向いて掘り出し物を見つけたり、時には朝から行列に並んで限定商品をゲットしたりします。出品作業の方は、パソコン一つあれば出品でき、集荷に来てもらえば自宅から配送することができます。作業量としては結構多いですが、サラリーマンは帰宅時間に店舗に立ち寄ったり、空き時間にパソコンで出品したりと、本業の合間を縫って作業しやすいのが特徴です。
・誰でも始めることができる
副業にも様々ありますが、せどりは特別な資格が必要なく、今からでも始めることができるのが魅力です。プレミアがつきそうなものを入手できれば、誰でも簡単に利益を生み出すことができます。参入のハードルが低いという点では、初めて副業をする人にもおすすめといえるでしょう。ただし、裏を返せばだれでも参入できてしまうためにライバルが増えやすいともいえます。利益を生み出すためには、あまり目を付けられていない分野に参入するなど工夫が必要です。
せどりのデメリット
・稼ごうと思うと、初期投資が結構かかる
せどりを行う上で、実はコストも結構かかります。まずは入手するための資金です。せどりは基本的に薄利多売なので、たくさんモノを仕入れて売ることで利益を出すことができます。そのためには大量に仕入れる必要がありますが、最初は利益の出ていない内から仕入れるためのコストがかかることになります。また、転売する際にAmazonなどのサービスを利用するとなると、利用料や手数料がかかることもあります。意外なところでコストがかかるので、利益に見合うものかよく考える必要はあるでしょう。
・作業量が多く、続かない人も多い
私も実は以前、せどりを少しだけやっていましたが、正直この作業量という点で挫折しました。まず、値上がりをする可能性のあるアイテムをチェックする作業。これが大変です。ブームやプレミア化を予想しなくてはいけません。次に、転売の作業。写真を撮って説明文を書いて・・・というパソコンを使った作業が億劫です。そして、それだけ作業を行って儲かる利益はわずか数百円。もともと私は面倒くさがりなところがあったので、不向きでした。もちろん、せどりで大きく利益を出している人もいるので一概には言えませんが、挫折している人も多いと聞きます。
・失敗すると不良在庫を持つことになる
大変な作業をして仕入れても、もしそのアイテムが売れなければ不良在庫を持つ羽目になります。不良在庫を持つだけでなく、金銭面でも大きな損失です。このリスクが、せどりには常につきまといます。せっかく限定品だと思って大量に仕入れたは良いけど、少し経ったら再販売が決定して高く売れなくなった!などはよく耳にする話です。せどりは、ブームやプレミア化を事前に予測して動かなければいけませんが、それだけに不確実性の強い副業ともいえます。ただし、せどりと一言に言っても、たとえばブックオフで確実に値段の高い本を100円で仕入れて高く売るなど、堅実に利ザヤを稼ぐ人もいるので、リスクをあまり取りたくない人は転売する商品を工夫すると良いでしょう。
せどりが向いている人
・マメに作業ができる人
私も実際にせどり副業を数ヶ月やってみて、マメに作業できる人でないと続けるのは難しそうと思いました。安く買って高く売るといえば簡単そうですが、すでに説明した通り、転売するためには様々な作業が必要となります。特に、プレミアがつくかつかないか分からない状態で入手するのって勇気が必要ですし、Amazonやメルカリなどに出品する作業も結構面倒でした。そうした作業も平気な人には向いているでしょう。
・周囲の目や批判を気にしない人
最近では、せどり副業は「転売屋」として注目されることが多くなりました。コンサートチケットや子供向けのゲームなどを中心に、転売を禁止する動きが過熱しているほどです。転売屋が増えることで純粋に欲しい人が入手できないという側面などから、せどりは嫌われる状態にあります。もし行列に並んでいるのが転売屋だとバレたら、バッシングされることもあるかもしれません。それでも小銭を稼ぐためには仕方ない、と覚悟できている人が向いているといえます。反対に、こうした周りの目や批判に耐えることができないメンタルだと、継続的に副業とするには難しいでしょう。
・外に出るのが好きな人
本業の影響で、もともと外を出歩いたり、休日に遠くへ買い物行くのが好きだったりする人は、せどりに向いているでしょう。掘り出し物を見つけるのを趣味にしている人や、CDやゲームなどのプレミア情報に詳しい人も、この副業はもってこいかも知れません。反対に、外に出るのが億劫な人や買い物自体好きではない人は続かないと思います。
以上、せどり副業についてのメリットやデメリット、またせどりが向いている人について紹介しました。せどり副業は、プレミアのつくアイテムを追い続ければ確かに利益を出しやすい副業ですが、その分作業量も多く、ライバルの多い商売でもあります。コツコツと続けるのが性に合っている人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。そのほか、サラリーマンにオススメの副業についてはコチラの記事でも紹介しているので合わせてご覧ください。
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