時給アップ! アルバイトが賃上げ交渉する際の5つのポイント

アルバイトが時給アップするための賃上げ交渉についてです。

 

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。今回は、パートやアルバイトをしている人必見の「賃上げ交渉」についてです。給料アップのために行う賃上げ交渉。勇気のいることではありますが、うまくいけば時給も少し上がるかもしれません。そこで、賃上げ交渉するにあたって注意したいポイントについても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

最低賃金は毎年上がっている!

パートやアルバイトをしている皆さんは、いま時給いくらですか? アルバイトの時給というのは、最低賃金」を下回らない範囲で設定されています。たとえば東京なら、2019年4月現在で最低賃金は985円です。これは全国でもトップの最低賃金を誇ります。政府は、近い内に全国一律で最低賃金1000円を目指すと掲げており、全国的に毎年最低賃金が引き上げられています。その一方で、企業としては度重なる最低賃金の改善により、人件費が圧迫しており、特に小さな企業ほど厳しい状態が続いています。最低賃金で雇わざるを得ず、それ以上の賃金アップに消極的な企業も多いのが現状です。

 

 

賃上げ交渉はアルバイトでもできる?

賃上げ交渉とは、今の給料をアップしてほしいと雇用者に伝えることを言います。一般に、正社員が上司に対して給料アップを交渉したり、労働組合が労働環境の改善の一つとして提案したりすることを言いますが、パートやアルバイトでも給料アップのための賃上げ交渉は可能です。正社員や労働組合に比べると弱い立場ではありますが、賃上げ交渉は労働者として当然の権利なのです。

今の給料が自分の能力に対して見合っていないからと提案するケースや、アルバイトの間で仕事量に対して給与が低すぎると不満が出て要求するケースなど様々です。最低賃金の向上などを理由に、なかなか賃上げに踏み切れない企業も多いのが実情ですが、賃上げ交渉をすることで実際にアルバイトの給料をアップしたという人も少なくありません。しかしこうした賃上げ交渉は、思い付きで行うべきではありません。きちんとしたポイントを押さえて成功率をアップさせましょう。そこで今回は、アルバイトが賃上げ交渉を行うにあたって5つのポイントを紹介します。

 

賃上げ交渉の際の5つのポイント

①タイミングを見計らう

賃上げ交渉で最も重要なのが、タイミングを見計らって提案することです。タイミングが悪いと、話すら聞いてもらえない可能性があるので注意しましょう。一般的に、賃上げ交渉に適しているとされるタイミングは、以下の通りです。

・雇用契約の更新前
・仕事の内容が変わったり増えたりした時
・会社の業績が良い時
・勤めてから数年経った時

 

②時給アップの理由を明確にする

当然ですが、世間話や雑談の流れで「店長、時給上げてくださいよー」とそれとなく言っても、普通は相手にされず、流されてしまうでしょう。なぜ時給をアップしてほしいのか、アップする必要はあるのかなど、理由を明確にしてから提案しましょう。時給アップの理由として適しているのは、以下のようなものです。

・人手不足で、一人当たりの仕事量が増加したため
・より仕事が高度になり、作業に見合う給料が設定されていないため
・従業員の不満が溜まり、業務が停滞しているため
・同業他社の時給が一回り高いため

こうした誰が見ても根拠として認められるものを提案することが大切です。家庭の事情など個人的なことをアピールする人もいますが、時給アップの理由としてはふさわしくありません。また、時給をアップしたらどうなるのかという点も言及すると良いでしょう。「従業員の満足度が上がり、作業がスムーズになる」や「ここで働きたい人が増えて人手不足が解消する」など、お店や会社にどのようなメリットがあるのかも付け加えておきましょう。

 

 

③提案する環境を考える

タイミングと同じくらい重要なのが、提案する環境です。まず大前提として、電話やメールはあまり好ましくありません。できれば、直接伝えるのがベストです。この時、書面などにその理由などを書いていくと、説得力も増しますし、より真剣さを伝えることができると思います。また、もし一人だけで提案する場合、他のスタッフに見られて騒がれるのもあまりよくありません。「店長、今日の仕事終わりにちょっと時間いただいても良いですか?」という風に事前にアポを取り、環境を整えておくのが良いでしょう。

 

④時給アップにふさわしくない欠点を作らない

時給をアップしてほしい!と提案しても、経営状態などからそれはできないと言われるケースと、あなたの就業態度が悪いからそれはできないなどと言われるケースがあります。つまり、時給アップするのにふさわしくないケースですね。こういった欠点があると、せっかくタイミングも良く給料を上げる必然的な理由があるにも関わらず、賃上げ交渉が不利になってしまいます。賃上げ交渉が不利になる、時給アップにふさわしくない欠点とは主に以下のものが挙げられます。

・遅刻や欠勤が多い
・仕事が一人前にできず評価が低い
・他のスタッフでも代わりになる

遅刻や欠勤など就業態度が悪い場合には当然、給料アップなど難しい話ですね。一人で賃金交渉をする場合、この「他のスタッフでも代わりになる」というのは大きな欠点です。別にあなたの給料を上げなくても、今と同じ給料のままで他の人に頼めば良いか、となってしまうためです。自分だけの給料アップを交渉したい場合は、あなたでなくてはいけない理由など特別性をアピールできると良いでしょう。

 

⑤上長が相手にしてくれない場合は本部にも

通常、賃金の交渉などは、自分の直属の上司である上長に相談するのが一般的です。店長や現場監督など、いわば現場のリーダーに対して交渉します。しかし、例えば店長がこちらの提案に対して聞く耳を持たない場合、通り越して本部に相談するなども一つの手です。本部の偉い人に伝えることで、真剣に動いてくれることもあるかもしれません。ただし、普通は上長を通り越して意見を伝えるのはあまり好まれません。あくまで上長が全く相手にしてくれない場合の最後の手段として考え、状況をよく見て行動に移しましょう。

 

以上、パートやアルバイトが賃上げ交渉する時のポイントについて紹介しました。最低賃金の向上によって企業としても厳しい状態が続いていますが、賃上げ交渉はアルバイトでも当然の権利です。今の時給が能力に見合っていないなどで、給料アップをお願いしたい場合には、ぜひ上記のポイントを押さえたうえで交渉してみてくださいね。

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