固定資産税の通知が来た時のことを書きました。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。今回の新築日記は、固定資産税の通知が初めて来たときのことについて書きます。念願のマイホームですが、これからは土地と建物の保有者として、固定資産税を納めていかなくてはなりません。初めて通知を見た時は、「えっ、固定資産税ってこんな高いの!?」とびっくりしました。そこで今回は、固定資産税に焦点を当てて、1日1月時点で建物が未完成のケースを例にして、紹介したいと思います。
固定資産税とは?
固定資産税とは、毎年1月1日時点で家や土地などを保有していると課される地方税です。毎年春先にその通知が来て、通常は4回(4月・7月・12月・翌年2月)に分けて納付します。
税額:固定資産税評価額(課税標準)×1.4%(標準税率)
という式で定められています。固定資産税評価額とは、市町村が原則として3年ごとに評価替えをするもので、公示価格の70%程度を目安に定められます。また、標準税率とは税率の目安となるもので、実際には各自治体で条例により自由に定めることが可能です。
なお、軽減措置として、住宅用地については、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)で「固定資産税評価額×1/6」、200㎡を超える部分(一般住宅用地)で「固定資産税評価額×1/3」が設定されています。また、新築住宅用建物については、床面積120㎡までの部分で「固定資産税評価額×1.4%×1/2」、120㎡を超える部分で「固定資産税評価額×1.4%」が設定されています。なお、地上3階以上の耐火構造または準耐火構造の中高層住宅については5年間、認定長期優良住宅も5年間、それ以外の住宅は3年間、この適用を受けることができます(現状、平成32年3月31日までに建てた新築に限ります)
都市計画税とは?
固定資産税と合わせて押さえておきたいのが、都市計画税です。都市計画区域の内、市街化区域内の土地および家屋が対象で、固定資産税の納税通知書に併記されて通知され、固定資産税と一緒に納付することになります。
税額:固定資産税評価額(課税標準)×0.3%(制限税率)
という式で決められます。税率は市区町村によって異なりますが、制限税率0.3%を超えないように設定されます。なお、軽減措置として住宅用地については、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)で「固定資産税評価額×1/3」、200㎡を超える部分(一般住宅用地)で「固定資産税評価額×2/3」が設定されています。また、都市計画税では家屋についての軽減特例はありません。
春先に固定資産税のお知らせが!
私がマイホームを建てるために土地を購入したのは昨年の秋のことで、家が建ったのが今年の2月です。そのため、1月1日時点ではまだ家は完成しておらず、土地だけを保有している形でした。土地の分だけの固定資産税のお知らせが来たのですが、その額に驚き!! 土地や建物を持つと税金がかかるということは覚悟していたものの、年間で約16万円もかかることが判明したのです。しかも、土地だけで。この数字には、家族一同ビックリしてしまいました・・・。
1月1日時点で建物未完成だと固定資産税が高い!
改めて通知を見ながら計算してみると、どうやら「軽減措置」が取られていないようでした。それもそのはず、私のマイホームは、1月1日時点で土地は引き渡されていても、建物はまだできていなかったからです! 200㎡以下の土地なので、軽減措置が適用されて、本来は固定資産税評価額が1/6になるはずなのですが、その適用対象外でした。なぜなら、建物のない土地は「住宅用地」とはみなされないためです。1月1日時点で上物が経っていなかった私の土地は、この軽減措置が適用されないため、高かったわけです。
次の年からは、建物の評価も上乗せされますが、土地の方は住宅用地とみなされるため1/6となり、さほど大きく増えることはなさそうです。固定資産税は、最初の数年間は建物の税額が半分になりますしね。とにかく、土地だけの固定資産税なのに高かった理由が分かってよかったです。同じような境遇の方もいると思いますしね。しばらくは住宅ローン減税で、固定資産税を負担できるくらいはリターンされるので大丈夫ですが、固定資産税の負担って意外と大きいんだなと学びました。
固定資産税のポイント
これから家を買う方や、実際に買った人などに向けて、固定資産税のポイントをいくつか紹介しておきます。
・住宅ローンの返済だけでなく固定資産税も視野に入れておく
これから家を買う方は特にですが、毎月住宅ローンの返済がある上に、年に4回固定資産税の納税があることを覚悟しておきましょう。そのうえで、支払い能力があるかどうか考慮して家を購入するようにした方が良いと思います。一戸建てであっても、年間15万~20万円くらいの負担になるので、決して安くはありません。
・評価額は3年に一度見直される
固定資産税評価額は、3年に1度見直されます。突然、金額に大きな変化があることは稀ですが、自身の保有する土地や建物がどれくらいの評価額なのかを押さえておいた方が良いでしょう。また、建物の方は経年とともに評価額が下がってきます。新築の時は、だいたい購入金額の5~6割程度が相場ですが、築年数の経過とともに2~3割程度まで下がるため、建物の評価額は低下していくものと覚えておきましょう。
・軽減措置が終わると突然、固定資産税が高くなる
建物の固定資産税については、新築だと3~5年間の軽減措置があります。税額が半分になるというかなりお得な措置ですが、この対象ではなくなった年には急激に固定資産税が高くなるので覚悟をしておきましょう。また、この急増に備えて資金を準備しておくのが賢いといえます。
以上、私の経験を踏まえて、固定資産税について紹介しました。1月1日時点でまだ建物が完成していないケースは意外とあると思うので、ぜひ参考にして頂ければと思います。当ブログでは今回のように「新築日記」と称して私がマイホームを建てた時のことを紹介したり、他にもお金にまつわる記事を多くあげています。良かったら合わせて他の記事も見ていってくださいね!
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