過度な節約の弊害とは? バランスの良い「健康的な節約」を目指そう

過度な節約の弊害について考えます。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。突然ですが、皆さんは「節約」をしていますか。お金が潤沢にある人を除いては、どこかしらで節約を心がけている人も多いのではないでしょうか。しかし、節約を追求しすぎるあまり、過度になってしまうのも考え物です。そこで今回は、過度な節約について考えていきたいと思います。過度な節約の弊害についても見ていきます。

 

過度な節約は幸せなのか

そもそも節約とは「お金をあまり使わないこと」です。その中には、「海外旅行へ行きたいから」とか「収入が少ないから」とか様々な目的や理由があることでしょう。そういった目的や理由のために節約をするというのは何も悪いことではありませんが、これを意識しすぎるあまり、節約に取りつかれるのはいかがなものかと思います。要するに、節約することだけが目的のようになり、他のことが見えていない苦しい状態のことですね。自分の周りにも、節約を追求している人がいるのですが、それって本当に幸せなの?と思います。もちろん、人生というのは人それぞれですからとやかく言うつもりはないのですが、節約を追求しすぎると「弊害」も出てくると思うんですよね。

 

過度な節約による弊害

節約を意識しすぎて、過度な節約をするとどこかしらに弊害が出てきます。ここでは、過度な節約によって考えられる弊害を3つ紹介します。

 

①精神的なストレス

普段節約をしていなかった人にとっては、節約生活はストレスの連続かも知れません。心の負担は病気につながりやすいので、ストレスを感じながら無理して節約する必要はないでしょう。

たとえば、毎週自分へのご褒美にケーキを買っているけれど、節約のために控えたとします。確かにはたから見れば、このケーキに掛けるお金は無駄かも知れません。しかし、本人にとってはこのご褒美がなくなったことで、毎週仕事に出るモチベーションが下がり、イライラすることが増えてしまったとしましょう。節約するうえで、無駄の削減というのは不可欠ですが、このように精神的な負担がかかる節約が一概に正しいかというとそうではないかもしれない訳です。

自分が妥協できないことはあえて無理をしない決断をするのも大切なことです。逆に、節約を楽しめる人もいます。毎日コツコツお金を貯めていくのが楽しくて、節約生活を楽しみながら送れているのなら、精神的な負担は無いと考えて良いでしょう。そういう人は、ストレスなく節約生活を続けることができるので、精神的にも健康と言えるでしょう。

 

②健康や体調の悪化

節約をしていて、特に食費の削減をしている方は、体の面で注意が必要かもしれません。特定の食べ物だけを毎日食べていたら当然身体によくありませんし、栄養不足で体調が悪化することもあります。また、体に負荷のかかる選択もいかがなものかと思います。

たとえば、これまで毎日お肉を食べていた人が、お肉は高いからと言って野菜中心の生活に切り替えたとします。野菜中心と言うことで、ダイエットにもつながり一石二鳥と考えていた矢先、貧血で倒れてしまった、と。このように節約を意識しすぎるあまり、バランスの悪い食事をするのはよくありません。

それから、もともと足腰が弱いのにもかかわらず、電車代の節約を考えて、駅から駅へ徒歩で帰る人がいたとします。次第に足が痛くなり、病院に行くと足の骨が折れていた、と。自分の身体よりも節約を優先すると悲劇を招く可能性もあるわけですね。

節約生活は常に体調管理に気を付けることが大切です。もし体調を崩して病院へ通うことになれば、医療費がかかり節約どころではありません。自分の身を削ってまで節約する意味があるのか、改めて考えましょう。健康に影響の出ない範囲での節約が望ましいといえます。

 

③人間関係の悪化

節約は、自分の目的のために行うもので、基本的に他人は関係ありません。たとえば、みんなでどこかに出かけた時、自分だけ節約を突き通して空気を悪くしたり、友人などにも節約を強要したりするのはよくありません。あの人は空気が読めないな、などと評価されてしまうかも知れませんね。また、家族内でも執拗に節約を押し付けると、ムードが悪くなることもあります。節約に取りつかれてしまって、友人や家族に離れられてしまうなんてことにならないように注意したいですね。

私個人としては、交際費を削るために飲み会の参加を控える、というのは問題ないと思います。それでとやかく言ってくる人がいたら、理解がないな、と思うし、この人と付き合うとお金がかかるからやめようと判断します。ですが、他人に節約を押し付けたり、自分の節約を優先して「他人に迷惑をかけること」は控えるべきだと思います。人とのコミュニケーションよりも節約を優先して、人間関係を悪化させてしまうのはよろしくないですね。

 

 

節約はバランスが大事

私もファイナンシャルプランナーとして、このブログでも多くの「節約術」を紹介しています。しかし、私自身、別にいついかなる場面でも節約!節約!と言っているわけではありません。お金を使うときは使いますし、他人に節約を強要することもありません。いわば、バランスの良い「健康的な節約」を心がけているのです。自分ができる範囲で節約して、自分が妥協できない部分ではお金を使っても良い、そんな風に線引きして、バランスよく生きていくのが理想的に思います。もしこれをご覧の中に、節約に取りつかれているような方がいましたら、ぜひ今一度、自分の生き方を見つめ直してみてほしいと思います。

以上、節約の弊害をテーマにして紹介しました。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を中心に、様々な記事をアップしています。ぜひ、合わせてご覧になってみてくださいね!

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