初めて株を買う人へのアドバイスです。
どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。初めて株を買う人にとって、銘柄選びというのはとても重要なポイントです。銘柄選びを間違ってしまったせいで、初めての株取引が失敗に終わってしまうのは避けたいですよね。そこで今回は、これから株を売買する人向けに、タイプ別オススメの買い方について紹介します。なお、今回紹介するのはあくまで一般論をもとにした個人的な見解で、株取引の成功を保障するものではありませんので、自己責任でお願いいたします。
【試しに株を買ってみたい人】
資産運用の手始めとして株をやってみる人や、まずは堅実に株式投資をしたい人は、以下のような株を意識して選ぶと良いでしょう。
・時価総額が高い株
時価総額とは、株価×株数の合計を表したもので、その会社の規模を表します。時価総額が高いということは、それだけ株主から信頼されている証でもあり、企業として安定していることも意味しています。日本株で言うと、NTTやトヨタなど知名度の高い企業も多く、堅実な推移をすることが多いので、初心者の株投資には向いているといえます。
・増配を続けている株
時価総額が高いと言っても、成長性がないところを買うのは不安ですよね。そこで、初心者でも分かりやすい一つの目安として、配当があります。配当とは、株を保有しているともらえるボーナスのようなものです。企業に利益が出ていると、投資家に配当をしてくれるわけです。この配当が、毎年増えている企業は成長していると考えて良いでしょう。細かい数値を見るのが苦手であっても、配当の推移を見ると成長しているかどうかが分かります。
【少額で一攫千金を狙いたい人】
少額でも大化けする株は存在します。博打の要素は強くても、ハイリターンを期待したいのであれば次のような株を意識して選ぶと良いでしょう。
・時価総額が少ない株
堅実に行くなら時価総額が高い株をオススメしますが、逆に一攫千金を狙うのであれば、時価総額が少ない株をオススメします。時価総額が少ないということは、流動性が低く、信頼度が低いということにもなりますが、その分、成長の余地が大きいということでもあります。また、買収の可能性も高いので、突然急騰する可能性を秘めています。リスクは高いですが、ハイリターンを狙うのであれば時価総額が低いところを探してみると良いでしょう。
・向こう数年での有望テーマ株
短期間での急騰を狙うのであれば、有望テーマ株に目を付けると良いでしょう。今であれば、キャッシュレス・5G・働き方改革など、時流に乗ったテーマを選ぶことが大事です。突然注目されて、株価が急上昇なんてこともあるので、一攫千金を狙いやすいです。
【株主優待を楽しみたい人】
株主優待を目当てとして株をやる人は、株主優待でもらえるものを吟味して楽しみながら選ぶと良いでしょう。中でも、以下のような株は注目です。
・株主優待を含む総合利回りが高水準な株
株を中長期で保有して、株主優待や配当を狙うのであれば、意識したいのが利回りです。利回りとは、株価に対する配当や株主優待の利益の割合のことで、これが高いほど保有価値があると判断します。よく言われる目安は、3~4%以上という感じです。ただし、利回りは、分母である株価が下がると必然的に上がるため、不祥事など下落している企業の利回りが高く見えることもあるので注意しましょう。
・株主に優しい企業の株
株主優待を狙った株投資で最も怖いのが、株主優待の廃止や改悪です。株主優待が魅力的な企業は、株主優待狙いの購入によって価格が下支えされていることも多く、突然の廃止や改悪などが起こると大暴落する危険性があります。業績を見つつ、企業や社長が株主への還元を積極的に行っているかどうかもチェックすると良いでしょう。
初めて株を買うときの注意点
タイプ別の株の買い方について紹介しましたが、そのほかにもいくつかの注意点を紹介しておきます。
・高値掴みをしないように注意する
顕著に成長する企業は、露骨に右肩上がりのチャートを描くものですが、多くの企業は波を繰り返しながら成長していきます。ここ数年のチャートを見て、今が高値だと思ったら買うタイミングを見直しましょう。特に、株主優待を設けている会社では、権利日の前あたりが値上がりのピークになることが多いので、それを避けて、割安のタイミングで買うことが大切です。景気が悪く全体的に下げている場合は安く買えるチャンスですが、不祥事などで安くなっている場合は手を出すとやけどすることもあるので注意が必要です。
・割安かどうかを見極める
株の初心者と言っても、これから株式投資をやっていくのであれば、いくつかの投資尺度は覚えておいて損はありません。中でも、「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」は、今その企業の株が割安かどうか判断するための大事な指標です。業種にもよりますが、この指標を読み解いて、割安なタイミングで買うように心がけましょう。指標については、過去の記事が詳しいのでそちらをご覧ください。
・中長期で持つ気持ちで、下落時も慌てない
株は、上昇や下落を繰り返すものです。初めて株を買うと、どうしても含み損に耐えられずにすぐに売買してしまいがちです。ですが、当初から中長期の成長を見込んで買った株なのであれば、一時的な下落でも慌てずに、じっくりと上昇するのを待ちましょう。不祥事でなければ、慌てて売買すると損をすることもあります。もちろん、予め、損切りラインを決めておくことも大切です。
以上、初心者向けの銘柄選びについて紹介しました。投資スタイルやタイプによって、向いている株は異なるので、ぜひ参考にして頂いて賢い株取引に活かしてもらえれば幸いです。当ブログでは、他にも株に関する記事や、お金にまつわる記事を多くアップしているので、良かったら合わせてご覧になっていってください。