フリーランスがサラリーマンをなぜバカにする? サラリーマン批判が好きではない件。

サラリーマン批判に対する考察です。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私はフリーランスとして活動していますが、横のつながりでよく「サラリーマン批判」を目にします。ネット上にも、まるでサラリーマンをバカにすることがアイデンティティかのようなフリーランスの物言いを見かけます。なぜフリーランスは、サラリーマンをバカにするのでしょうか。今回は、その問題についての考察を書いていきたいと思います。

 

フリーランスはサラリーマンが嫌い?

私は、文章を書くことの多いフリーランスですが、同じようなブロガーやライターとつながっていると、よくTwitterなどで「サラリーマン批判」を目にします。それも、一人や二人ではありません。Twitterのプロフィール欄にフリーランスだとか自由業だとか書いている人の多くが、サラリーマンを下に見る発言や蔑む発言をしているのです。有名なブロガーなんかもサラリーマン批判をしていて、それに同調するフリーランスの人が多いこと。

正直私自身もフリーランスではありますが、こうしたサラリーマン批判は見ていて不快に思います。Twitterでも見かけたら、ミュートなりブロックなりをします。別に、組織から独立して働くことに誇りを持つことは良いことですが、だからと言って、サラリーマンとして一生懸命働く人をわざわざ批判する必要はないのでは、と思うのです。どうして、こうもフリーランスの人にサラリーマン批判をする人が多いのでしょうか。彼らに言わせれば、サラリーマンはデメリットだらけだというのです。

 

 

サラリーマンのデメリット

フリーランスの言い分として、よく挙げられるサラリーマンのデメリットには次のようなものがあります。

①人間関係や上下関係など精神的ストレスが多い

サラリーマンは、いわば組織に所属して働く人間ですから、当然人間関係というのがつきものになります。もちろん、上司もいて上下関係もあります。こうした組織で働く上で、サラリーマンは精神的なストレスを感じることが多い!というのが、フリーランスの言い分です。フリーランスや自営業の人の中には、こうした人間関係を理由に独立する人も多いようですからね。

②労働力を対価に給料をもらうだけで先行きが不透明

サラリーマンからしてみれば、フリーランスや自営業の人はリスクがあると言われそうですが、このご時世、いつ所属する会社が無くなるかも分かりません。フリーランスなら、自分でお金を稼ぐノウハウを身に付けていますし、ブログなどのストック型ビジネスなら何かあっても収入源を確保できます。サラリーマンは、労働力を切り売りして給料をもらう訳なので、何も残りませんし、いざというときに身動きが取れない、一人で生きていけない、というのがフリーランスの言い分です。

③通勤が面倒で、時間的拘束もある

フリーランスの人になぜ独立したのかを聞くと、意外に多いのが、満員電車での通勤が嫌だったからという答えです。確かにサラリーマンは、毎朝満員電車に揺られて通勤しているイメージがあります。それに、会社によって拘束される時間も長く、プライベートとの折り合いをつけにくいように見えます。フリーランスは、好きな時間に働くことができ、時間的な余裕もある、というのが言い分です。

 

なぜサラリーマンを批判するのか

このように見てくると、確かにサラリーマンにはデメリットがあります。しかし、退職金や保険制度など、フリーランスにはないメリットもある訳で、一概にフリーランスと比較して良いものでもありません。ではなぜ、フリーランスの人はサラリーマン批判をしたがるのでしょうか。ここからは完全に個人的見解ですが、大きく3つの理由を考えてみました。

・嫉妬や妬みから

フリーランスの中には、いわばサラリーマンからの脱落組がいくらか存在します。本来ならサラリーマンとして生きていきたかったけど、何らかの事情でサラリーマンを辞めざるを得なくなり、フリーランスという道を開拓した人たちです。そういう人たちは、表に出さなくても、サラリーマンにいくらかの未練があります。簡単に言ってしまえば、嫉妬や妬みですね。学校でのイジメとか嫌がらせも、嫉妬が発端となることが多いですから、サラリーマンをバカにするのもそうした嫉妬から生じるものだとしたら、それはもう愚かとしか言いようがありません。

・炎上商法/注目を集めたいから

一部のインフルエンサーを始め、サラリーマンをバカにすることで注目を集めるフリーランスの人もいます。サラリーマンからは炎上を買い、同業者からはいいねをもらうことで、目立とうとする輩ですね。これはこれでビジネス戦略なのかもしれませんが、誰かを下げることで自分が注目を集めようとしなくても良いのに、と思います。

・配慮の無さから

嫉妬でもなく、炎上商法でもないのだとすれば、それはもはや単なる配慮の無さです。これを言ったら、他人がどう思うかというところまで気が回らないということになります。相手を尊重するという気持ちが欠落している、ともいえます。ネット社会の良くないところなのかもしれませんが、サラリーマンを批判することで、フリーランスの不安な気持ちを和らげている、と考えたら、もしかしたらそれは存在証明の一つなのかもしれませんね、厄介なことに。

 

 

働き方は人それぞれ

サラリーマンもフリーランスも、立派な一つの働き方です。それに対して、優劣はありません。人とのコミュニケーションが苦手だったり、組織に入るのが嫌だったりするなら、フリーランスという道を選べば良いし、組織の中でこそ活躍できる人はサラリーマンという道を選べば良い。人によって、向き不向きもあります。それをわざわざ、どちらが偉いだのどちらが立派だの、アピールする必要はまったくもってありません。ましてや、相手方を蔑む物言いをわざわざするのは論外です。

今のサラリーマン批判は、少数派であるフリーランスが多数派であるサラリーマンにかみついているに過ぎません。多数派と少数派という構図で言えば、異性愛者と同性愛者が思い浮かびます。同性愛者は、自身の法的保護や環境改善を訴えることはあっても、異性愛者のあり方を批判することはほとんどありませんよね。お互いに尊重し合って、共存を目指しているわけです。フリーランスとサラリーマンだって、お互いの働き方を尊重できるはずです。

「サラリーマンはだめだ!フリーランスが最高!」というのではなく、「自分にはサラリーマンという働き方は合わないからフリーランスを選んだ!」というのであれば、誰かを傷付けることもありません。それを、嫉妬だのプライドだので、わざわざ相手を下に見る必要はないのです。と、私は常々思っています。少なくとも私は、サラリーマンはサラリーマンで素敵な働き方だと思いますし、これからも自分は自分でフリーランスとして活動していきたいと思います。働き方は人それぞれですから、少しでも平和な考え方をする人が増えれば良いなと思います。

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