投資信託はコストに対して儲かる? 押さえておきたい投資信託のポイント

投資信託のコストについて紹介します。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。これから投資信託を始めようとしている人が最も気になるのが「儲かるのか?」という点についてでしょう。近年は、老後の資金作りなどにもオススメと注目が集まっている投資信託。確かに、投資信託にはいくつものコストがかかり、本当に儲かるのか疑問に思う方も多いことでしょう。そこで今回は、投資信託にかかるコストに注目したうえで、初心者でも儲かるのかについて紹介したいと思います。

 

投資信託とは?

投資信託とは、投資家から集めたお金を一つにまとめて、ファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用する金融商品のことです。投資家側は、最初に銘柄選びや毎月の積立金額を決めるだけで、あとはほったらかしで運用してくれます。運用を専門家に任せられるほか、少額から始められる・分散投資でリスク軽減ができる・様々な国や資産に投資ができる、などのメリットがあります。

投資信託を行う上で、押さえておきたいのがその仕組みです。投資信託には、大きく分けて3つの機関がかかわっています。それぞれの役割を押さえておきましょう。

販売会社:投資家の窓口の役割である、証券会社や銀行など。投資信託の販売、換金、分配金の支払いなど、投資家に最もかかわりのある機関。
運用会社:投資信託を実際に運用する機関。運用のプロが運用の指図を行うところ。
信託銀行:運用会社と委託契約を結んで、投資家のお金を保管している機関。

 

投資信託を初めて行うという人は、断然、積立投資がオススメです。毎月一定額をコツコツ積み立てていく方法で、貯金感覚でお金を運用できます。銀行に預けていても利息すらほとんど付かないこの時代、攻めた資産運用として投資信託に注目が集まっています。しかし、投資信託を始める前に押さえておきたいのが「コスト面」です。プロに任せるのですから、当然無料で運用してくれるわけではありません。投資信託のコストにはどのようなものがあるでしょうか。

 

 

投資信託の売買にかかる3つのコスト

投資信託の売買にかかるコストとして、大きく3つあります。それぞれの違いを理解したうえで、投資信託の売買を始めるようにしましょう。

 

①販売手数料

販売手数料(購入手数料)とは、投資信託を購入する際にかかる手数料のことです。証券会社や銀行など、投資信託を販売している会社に支払います。販売手数料の目安は、銘柄などにもよりますが、一般に1~3%が相場です。中には、4%程度かかるものもあります。もし毎月1万円ずつ積み立てるとしたら、販売手数料が2%なら、毎月200円程度のコストがかかることになります。一見すると少額ですが、塵も積もれば山となるというように、長い目で見ると結構大きなコストです。なお、最近では、ネット証券を中心に販売手数料のかからない投資信託も増えてきています。これをノーロード投資信託と言い、販売手数料が気になる人は、ネット証券を利用する方が良いといえます。

 

②信託報酬

信託報酬は、運用管理費用とも呼ばれるもので、投資信託の運用や管理をするためにかかるコストのことです。販売会社、運用会社、信託銀行の3社が分け合う形となります。信託報酬は、保有期間中、基準価額に対する一定の割合でかかります。相場としては、年率0.1~2.5%程度です。これは保有しているだけで毎年かかるコストなので、仮に運用益が全く出ていないと、それだけでマイナスとなってしまいます。投資信託の銘柄を選ぶ際には、信託報酬の割合もきちんとチェックするようにしましょう。

 

③信託財産留保額

信託財産留保額とは、簡単に言ってしまえば、売却する時に他の投資家のために投資信託に残しておくペナルティのようなものです。投資信託はいつでも解約できるものですが、そうなるとずっと保有する投資家に不利に働いてしまいます。そこで、途中で解約した人が負担するのがこの信託財産留保額ということです。信託財産留保額も銘柄によって異なりますが、相場は無料のものから最大でも0.5%程度です。

 

 

コストがあっても儲かるのか?

ご覧いただいたように、投資信託には大きく3つのコストがかかります。確かに、投資信託を行う上でこの分はマイナスからのスタートとなりますから、自分の資産が目減りしてしまうのではないか、と心配に思う方もいるかもしれません。しかし、見方を変えれば、これは必要経費とも捉えることができます。運用はプロに委託しているわけですから、手数料が発生するのは当然です。それでも、銀行に預けているよりも積極的に運用したいと思うから投資信託を選ぶのであって、このコストはそこまで負担に考える必要はないとも思います。

銀行に長く預けていても大した利息も付きませんからね。それよりは、少しでも運用益の期待できる投資信託を選ぶ方が、賢い選択ともいえるかもしれません。それに、「コストを上回った運用を目指す」のが基本です。いくらか手数料がかかっても、それを上回る運用益が出ていれば何も問題ないのです。投資信託は、長い時間をかけてじっくり積み立てていくことで運用益を狙います。ドルコスト平均法とも言いますが、毎月の購入額は一定で、相場が高いときには少なく買い、相場が安いときにはたくさん買うことで、長い目で見てリスクを避けながら運用益を狙う訳です。リスクを抑えつつ、運用益を狙う、という点では、コストがかかっても、銀行預金より魅力があるといえるのではないでしょうか。

 

投資信託を売買する時のポイント

これから投資信託をするにあたって、注意しておきたいポイントをまとめました。

・投資先のリスクとリターンを理解しよう

投資信託の数は、5000本を超えるとも言われています。投資信託で選べる投資対象には、株式や不動産、債券など様々な種類があります。それぞれに、リスクの高さやリターンの大きさに違いがあります。初心者はこれらの違いをよく理解したうえで、投資する必要があります。全くよく分からないという場合には、リスクの少ないバランス型を選ぶと良いでしょう。

・銘柄の配分を時々見直そう

投資信託は、長期での運用を期待するものですが、時代の流れや世界情勢などと見比べて、時々銘柄の配分を見直すようにしましょう。もうすでに資産運用を始めているという人は、この機会に、信託報酬をチェックしてみたり、バランスを見直してみたりしましょう。

・つみたてNISAの非課税枠を活用しよう

初めて投資信託をするのであれば、積立投資がオススメですが、そうであれば「つみたてNISA」を活用しましょう。つみたてNISAなら、一定金額までの運用益なら非課税ですし、長期投資に向いている取り扱い商品ばかりなので、堅実に運用できます。コツコツと貯金感覚で積み立てていけるので、ファイナンシャルプランナーとしてもオススメの一つといえます。

 

以上、投資信託のコストについて詳しくまとめました。投資信託は大きく3種類のコストがかかるため、果たして儲かるの?と疑問に思いがちですが、銀行に預けているよりも攻めた運用がしたいという場合には向いている商品です。ぜひ自分に合った資産運用をしてみてくださいね。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ参考にしてください。

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