【FPが徹底解説】ペット保険とは? 覚えておきたい7つの基礎知識

ペット保険の基礎知識について紹介します。

 

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私は普段、保険や資産運用などのお金にまつわる記事を多くあげていますが、人間の保険と同じく近年注目を集めているものに「ペット保険」があります。大事な家族の一員ともいえるペットの万が一に備えた保険。一体どのような仕組みなのでしょうか。そこで今回は、ペット保険の基礎知識について、ファイナンシャルプランナーである私が詳しく解説したいと思います。これを見れば、ペット保険についてよく分かりますよ!

 

ペット保険とは?

近年、犬や猫を始めとするペットを飼う人が増えてきており、それと同時に普及し始めているのが「ペット保険」です。人間の保険と同じように、ペットの病気やケガに備えることができる保険です。人間には、国民皆保険という制度があり、病院に行ったら自己負担額が軽減されますが、ペットはそういう制度が確立されていません。万が一の病気やケガにかかる多額の医療費に備えて、加入しておきたいのがペット保険ということになります。

ちなみに掛け捨て型の保険ですから、基本的には使わなければ支払った保険料は無駄になります。毎月、加入者から保険料を集めて、必要とする人に配分するという点では、人間の保険と大差ありません。よく仕組みを理解したうえで、必要であれば加入を検討すると良いでしょう。

 

①保険の対象範囲は?

ペット保険の対象範囲となるのは、大きく分けて次の通りです。

・病気やケガでの通院/入院
・病気やケガ、がんの手術
・賠償事故

こうして見ると人間でいう医療保険に似ています。ただし、死亡保障はありませんし、原則として掛け捨てになる点に注意が必要です。賠償事故というのは、自分が飼うペットが他人にケガをさせた場合などの損害賠償への補償です。なお、予防接種や去勢手術などは対象外となっており、飼い主による故意のケガも補償から外れます。

 

②対象となる動物は?

最近では、ペットの種類も多岐に渡ってきているため、対象となる動物も増えています。犬や猫はもちろんのこと、オウムやインコなどの鳥、うさぎ、フェレット、モルモット、カメ、ハリネズミなどに対する保険も存在します。自身の飼っているペットが、保険の対象になるかどうかは比較サイトや保険会社のサイトで確認すると良いでしょう。ただ、珍しい動物を飼っている場合には、保険もさることながら、動物病院を探すのも一苦労です。

 

③保険金の相場と支払い方法は?

保険料は、加入する動物の種類や年齢、補償割合によって大きく異なります。月額数万円するものもありますが、数千円で加入できるものもあります。人間の保険と同じで、高齢になるほど高く、補償割合を高くして手厚い保障にするほど高くなります。補償割合とは、実際にかかった治療費などに対して何%を保険で補償しますよ、というものです。たとえば70%に指定すると、治療費に1万円かかったとすると7千円が補償され、自己負担額は3千円で済むことになります。

支払い方法については動物病院の窓口で精算されるものと、後日郵送で保険金を請求するものの2パターンがあります。前者は、私たち人間の国民健康保険と同じ感覚で、保険会社の保険証を提示することによって病院での支払い時点で自己負担額を軽減できます。後者は、病院では一度全額を負担しますが、後日申請することで保険料が振り込まれる仕組みです。

 

④保険会社が倒産したら?

保険に入る時に気になるのが、保険会社が倒産した場合です。ペット保険を取り扱っている会社には大きく分けて「損害保険会社」と「少額短期保険会社」の2種類があります。損害保険会社の方は、損害保険契約者保護機構というものに加入しており、万が一破綻した場合は、3ヶ月以内で100%(それ以降は80%)が補償されます。ですから、倒産した場合でも保険契約者は守られます。一方、少額短期保険会社の方はこの機構の対象外となっており、万が一倒産しても補償されません。最近ではネット保険や大手の保険会社も、ペット保険に参入しているので、倒産のリスクが心配ならそうした企業規模を含めて検討すると良いかも知れません。

 

⑤ペット保険のメリットは?

ペット保険のメリットとしては、大きく2つ挙げられます。

・いざというときの負担が少なくて済む

人間には、公的な健康保険制度がありますが、ペットにはそういった制度がありません。そのため、病気になった時の治療費は人間より高くなることも珍しくないのです。たとえば、ペットに多い病気の一つである胃腸の病気なら、高いもので10万円以上治療費にかかることもあります。

・大切な家族を守れる

ペットは大事な家族の一員です。お金がないからという理由で、目の前で病気に苦しむペットを救わないという判断ができるでしょうか。このような究極の二択にならないためにも、ペットのための保険に加入して金銭面で余裕を持つことも大事なことです。

 

 

⑥ペット保険の注意点は?

ペット保険の注意点として、必ず覚えておきたいものとして大きく2つ挙げられます。

・補償対象外のものもある

ワクチンの接種や予防接種、歯科治療、去勢手術や避妊治療などは補償の対象外となっています。動物病院でかかる費用すべてが対象となるわけではないので、注意が必要です。

・保険に加入できる年齢制限がある

商品により異なりますが、何歳までというように保険に加入できる年齢が定められています。高齢になるほど病気のリスクも高まるためですね。人間の保険と一緒で、高齢になるほど保険料が高くなりますが、ペットの保険にはこのような年齢制限や更新可能年齢があるので注意しましょう。また、人間と同じく、持病がある場合には加入が困難になります。

 

⑦ペット保険には加入するべき?

お金のプロともいわれるファイナンシャルプランナーとしては、ペット保険に加入するべき!といえます。というか、もし自分がペットを飼い始めたら、必ず加入するだろうなと思います。ただ、保険というのは人間についても同じですが、金銭状況や環境によって人それぞれです。お金に余裕があっていざというときでも治療費が払えるのなら保険は必要ないですし、保険に加入しない分、いざというときのために貯蓄しておくという考え方もできます。このように個人の状況によりますが、万が一に備えておきたいというのであれば、ペット保険は活用しても良いと私は思います。

 

以上、ペット保険について詳しく紹介しました。普段は、人間の保険について書く立場のFPですから、ペット保険をテーマに書いたのは新鮮でした。まぁ、基本的なつくりは人間の保険と変わらないので、きちんと理解したうえで加入するようにしたいですね。当ブログでは、他にもお金にまつわる記事を多くアップしています。ぜひ、合わせて参考にしてみてくださいね!

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