商売をする上で欠かせない「ペルソナ」の設定とは? ターゲットの違いと注意点

マーケッティング用語「ペルソナ」について紹介します。

どうも、ファイナンシャルプランナーのシャチ公です。私はブロガーをやっていますが、ブログの書籍を読んでいるときに、「ペルソナ」という言葉に出会いました。マーケティングの世界では良く使われる言葉ですが、意味を詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。商売をする上で、ペルソナを設定することはとても重要な要素です。そこで今回は、マーケティング用語の「ペルソナ」について、その意味や設定するメリットについて詳しく紹介します。

 

ペルソナとは?

ペルソナとは、マーケティングでよく使われる言葉で、商品やサービスの象徴的かつ具体的なユーザー像のことを指します。もともとは古典劇における仮面のことを意味していましたが、心理学者のユングが「人間の外的側面」の概念をペルソナと呼んだことに由来して、マーケティング用語として定着しました。ざっくりとしたユーザー像ではなく、年齢や性別、職業などの定量的情報から、性格や趣味嗜好といった定性的情報までを設定することが多いです。

 

ペルソナとターゲットの違い

ペルソナと似たような言葉に、ターゲットがあります。ターゲットも同じく、ユーザー層を言葉で表したものですが、大きな違いは、ペルソナの方がより深い設定をするということにあります。具体的に見ると、以下のような感じです。

【ターゲット】20代の男性
【ペルソナ】田中太郎(21歳男性)、会社員で未婚、会社帰りにジムに通っている

このように見ると、ペルソナの方がより具体的な設定をすることが分かります。ペルソナでは、その人物の性格や日課など、より切り込んだ設定をします。中には、実際の顔写真を使って設定することもあります。人物像を明確にすることによって、会社の商品やサービスの提供を考えるときにニーズがつかみやすくなるのです。

 

 

商売をする上でペルソナを設定するメリット

商売をする上でよく使われるペルソナの設定ですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。大きく3つのメリットを紹介します。

・利用者やターゲットを明確化して共通認識を持てる

ペルソナの利点は、何といっても同じ社内で共通認識を持てる点にあります。もし「20代男性」というザックリとしたターゲットを設定すると、受け取った側によっては、余計な設定や偏見を付け加えてしまい、全員が同じターゲットを想像していない、なんてことにもなります。社内の全員が同じイメージを持ちやすくするため、そしてイメージのブレを防ぐためにも、具体的なペルソナを設定することは大事なのです。

・ピンポイントでの商品企画や販売が行える

ペルソナによってイメージ像が具体化すると、ピンポイントでの商品企画を立てやすくなります。同じ「20代男性」でも、趣味嗜好は異なりますし、行動や考え方も異なります。それを事細かに設定することで、より深度のある商品企画や販売を行うことが可能となります。ペルソナのニーズを満たすために、より良質な商品やサービスを提供できることにもつながります。

・目的が明確化され、時間やコストを削減できる

商品企画やアイデアを出す作業で、最も避けたいのが、目標を見失い、時間がかかってしまうことです。ペルソナを設定することで、目標がより具体的になり、そこへ向かって作業に取り組むことができるので、ロスを減らすことができます。ユーザーのニーズの複雑化にも対応することができるので、目的を明確にして取り組むことができます。

 

ペルソナを設定する上での注意点

・先入観や感情はなるべく入れないようにする

ペルソナの欠点は、具体的すぎるあまり、作成者の意図や先入観が入りすぎることにあります。定性的な情報が多いので仕方がない部分ではあるものの、なるべく先入観や個人的感情は入れないように注意しましょう。共有する全員が、分かりやすく、納得できるペルソナを設定することが大切です。

・情報収集をして共通項目を抽出して作成する

ペルソナを作成する手順の基本は、データ収集です。最近では、SNSなどが情報源として最適ですが、インタビューやアンケートなどを使い、情報をたくさん集めましょう。データや情報が集まったら、その中から共通項目を抽出して、ペルソナを設定していきます。こうして集団の中から形成されたペルソナは、具体的で個人的な存在に思えるかもしれませんが、全体の声を反映した人物像となっており、このペルソナを活用することで、多数のユーザーのニーズに応えることができます。

・行動に行きつく動機や理由に着目する

ペルソナについて考えるときに、どうしても表面的な行動に目が行ってしまいますが、実は重要なのは、その行動に行く付くまでの動機や理由です。なぜその行動をしたのかに注目すると、さらに深いニーズが見えてくるはずです。データをただ眺めるのではなく、その奥にある定性的なものが大事なのです。

 

以上、マーケティングの世界で使われるペルソナについて詳しく紹介しました。ペルソナを正しく活用できれば、商品の開発やサービスの提供において、よりユーザーのニーズを満たしたものができそうですよね。ぜひ参考にしてみてくださいね! 当ブログでは、他にもビジネスに関する記事やお金にまつわる記事などを多くアップしています。合わせてご覧になってみてください。

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